泡の子 樋口六華 (著) 集英社 (2025/2/5) 1,760円

【21世紀生まれ初受賞/第48回すばる文学賞受賞作】

危険な小説だった。それでも、ここにある描写が好きだ。――田中慎弥氏(選評より)

新宿駅東口。退廃的で無秩序。

私はこの現実で、彼女のために何ができる――?

『王』と自称する男が捕まった時、七瀬は「あ」と言った。

私は、その幽かな叫び声を隣で聞いた。

ここはつまらない奴らばっかりがいる場所だけど、七瀬だけは違う。

だから、彼女の隣にいても息苦しさは感じなかった。

薬で強制的に引きずり込まれた夢の中でも、七瀬は現れる。

もしかしたら私は、彼女とこの場所に、まだしがみついているのかもしれない。

これは、2007年生まれの若き著者が贈る、

終わってる世界で生きている「私たち」の物語。

【著者略歴】
樋口六華(ひぐち・りっか)

2007年生まれ。茨城県在住。
2024年「泡の子」で第48回すばる文学賞を受賞しデビュー。


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