アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した ジェームズ・ブラッドワース (著), 濱野大道 (翻訳) 光文社 (2022/6/14) 1,210円

英国の“最底辺”労働に著者自らが就き、その体験を赤裸々に報告。

アマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのタクシー――ワンクリックに翻弄される無力な労働者たちの現場は、マルクスやオーウェルが予言した資本主義、管理社会の極地だ。

グローバル企業による「ギグ・エコノミー」という名の搾取、移民労働者への現地人の不満、持つ者と持たざる者との一層の格差拡大は他人事ではない。

横田増生氏推薦の傑作ルポ。

「アマゾンでクリック一つで簡単に買い物ができ、それを当たり前のように楽しんでいた自分を
恥じました。配送現場での過酷な状況の一端を担っていたと思うと残念です。
配送料を取ってもいいので、もっと現場の働く状況を改善していただきたいと思いました。
この本も海外の現場ですが、おそらく日本でも似ったり寄ったりではないのかと。。。。。」

「ぐいぐい引き込まれました。
実体験を企業の問題だけでなく社会問題と絡めて書かれている点がルポを厚くしています。
アマゾンの章は必読です。」

「2008年に堤 未果の『ルポ 貧困大国アメリカ』を読んだとき、まさか日本が同じ轍を踏むようになるとは思わなかった。(例:学歴を得るための奨学金ローン地獄 ※実際は高金利な学生ローン)。本書も未来の日本を予言しているようで、暗澹たる気分になる。より格差は拡大していくし、それは誰にも止められない。数年後には、新興国の出稼ぎの人たちと一緒に働く貧困層が激増するだろう(もう激増しているのかもしれないが)。そして日本人特有の勤勉さと同調圧力、責任感で、激務・低賃金・高プレッシャー・殺伐とした人間関係・上からの無限の要求という地獄のような労働環境が生まれるのだ。」


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