アンドロメダの猫 朱川湊人 (著) 双葉社 (2022/1/13) 825円

派遣社員の瑠璃は男と別れたばかり。

これまで仕事も私生活も順調とはいえず、部屋で家庭用プラネタリウムで作り出す星空を眺めるのが好きな27歳。

ある日、少女・ジュラと出会い、どこか不思議な雰囲気を持つ彼女に興味を持つ。

やがて〝事件〟が起き、二人は街を出る。

――人間の細やかな心情をじんわりと描いてきた直木賞作家が描く感動作。

「妻子持ちの男にだまされてつきあっていた派遣社員の瑠璃。男と別れたばかりの瑠璃はコンビニで万引きをした少女ジュラを助け、ジュラを風俗で働かせているヤクザ者から大金を奪って逃げる。
単純なストーリーだけど、執拗に追いかけるヤクザ者からの二人の逃避行にドキドキ、そしてふたつの不幸な魂が引き寄せあう展開に心がなごむ。
最後は、この二人に引きこもりの青年がからみ、ストーリーがすすむ。結末は悲しいけれど、なぜか心癒される読後感。心に傷をおった人間たちの織りなす現代のメルヘンかな。」

「え?っていう読後感は何年ぶりだろう。
話の展開も、マンガみたいだし、後半に出てきた引きこもりの少年との絡みも、なんの意味があるのか。
お金と時間を返してください。
朱川さんの作品は、いっぺんさん、アカシヤ商店街 と楽しく読んだので、がっかりも大きいです。」

「地味な毎日の生活の話から一変、大胆な行動に出ることで、後悔しない選択をした自分を得るお話。このお話ってとても不可思議な感じがしていて、とても地味なのだけれど、少し世間離れした感覚がずっと根底にあって、終始一貫このモードが続いているきがしました。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事