朝星夜星 朝井まかて (著) PHP研究所 (2023/2/14) 2,420円

幕末から維新、明治と激動の時代の外交を料理で支えた男がいた。

長崎生まれの料理人・草野丈吉で、店の名は「自由亭」。

本書は、日本初の洋食屋を長崎で開き、大阪に進出してレストラン&ホテルを開業、近代大阪の発展に貢献した丈吉を、妻ゆきの視点から描いた歴史小説。

貧しい農家に生まれた丈吉は、18歳で出島の仲買人に雇われ、ボーイ、洗濯係、コック見習いになる。

そして21歳のときにオランダ総領事の専属料理人になり、3年後に結婚。

夫婦で日本初の西洋料理店をオープンさせた。

店には、陸奥宗光、五代友厚、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星のごとき男たちがやって来る。

明治の世になり、大阪へ移った丈吉は、明治天皇が出席するなど重要な式典で饗応料理を提供するまでになるのだが……。

夫婦で困難を乗り越え、夢をつかみ取る姿を活き活きと描いた傑作長編。

目次
1 しゃぼん
2 ぶたのらかん
3 自由亭
4 来訪者たち
5 明治の子
6 肩の荷
7 大阪開化
8 天皇の午餐会
9 故 郷
10 二人づれ
11 流れる星の音
12 星々の宴


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