ぼくは青くて透明で 窪美澄 (著) 文藝春秋 (2024/1/16) 1,760円

高校一年の夏、ぼくは彼に恋をした。

「ぼく」(羽田海)は、血の繋がらない継母の美佐子さんと二人暮らしをしている。

ぼくが高校一年の夏に、美佐子さんの仕事の都合で引っ越しをすることになった。

前の町で美佐子さんが勤めていた印刷会社が倒産したのだ。

幼いころは父さんと母さんがいたけれど、ぼくが六歳のときに母さんは家を出ていき、その後美佐子さんと結婚した父さんもどこかに行ってしまった。

勉強も好きじゃないし、運動も得意じゃない。

いつか美佐子さんとも離れなくちゃいけない。

そんなとき、「ぼく」は、転校先の高校で忍と出会った……。

出会ってしまった。

「美佐子さん、璃子さん、忍のお母さんにも酌むべき気持ちがあり。ひりひりするような切ない気持ちになりながらも、みんな応援したくなり、労いたくなり、エールをもらえた幸せな読後感。読めたことに感謝です。」

「本当に『ふがいない僕は空を見た』の窪美澄さん作ですか?と思いたくなる質で、2日で読みました(集中して読めば1日で読める)。
いったい何年前の男子同士の恋愛ものでしょうか? しかも、かわいいものが好きな男子という設定。それも、途中からは全く感じなくなります。外見描写が少ないということもありますが、キャラとしてのリアルさが希薄なので、セリフからも行動からも人物が想像できないのです。
相手は、町会議員の両親の期待を背負って育った文武両立の生徒会長。これも「ありきたりなレアキャラ」。
唯一感情移入できたのは美佐子さんですね。
窪さんの作品だからと思って期待して読んだのにあまりにも残念レベルでした。」


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