お金?仕事?教育?思想?それとも…?
わたしたちが死ぬときにのこす価値のあるものは何か
古典が教える先が見えない時代を生き抜くヒント
目次
・「後世への最大遺物」現代語訳 内村鑑三
1日目: 1894年7月16日夜7時
のこすべきはまずはお金、次に事業である。
2日目: 1894年7月17日朝8時
誰もがのこせる唯一のものがある。
・「後世への最大遺物」
解説 佐藤優
先が見えない時代をどう生きるか
どんな人でも自分だけの生きた証をのこせる
題名だけ見ても、何がテーマなのかわからないかもしれません。
実は本書は、今のように世の中に元気がない時代、先が見えない時代、救いのないように思われる時代に、若い人をはじめ、人々がどのように生きていけばよいのかという指針を示した本なのです。
といっても、何も「上から目線」でこういうことをすべきである、こういうことを勉強しなさい、こういうことは我慢しなさい、と押し付けているわけではありません。徹底的に弱者の視点に立って書かれた本なのです。
当時、明治維新後の激動の時代に、自分は決して恵まれているとはいえない状況にあると思っている人たちに向けて、どう生きていけばいいのかを内村は示したのです。(佐藤優「はじめに」から抜粋)
出版社より
内村鑑三「後世への最大遺物」を初めて読んだとき、この素晴らしい言葉を今の時代を生きる人にももっと広く伝えたいと強く思ったところからこの企画がはじまりました。 100年以上前に語られた言葉は、今の私たちの心にこそ響くものだと思います。 何も持っていない。先が見えない。それでも自分にしかできない生き方はあるというメッセージを、今、迷いを感じている人や、不器用で自信をなくしている方にこそ届けたいです。器用に立ち回れなくても、一生懸命、真面目に生きている自分の生き方に誇りを持って欲しいと思います。
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