ぼくの死体をよろしくたのむ 川上弘美 (著) 新潮社 (2022/8/29) 649円

「ここではないどこかへ行きたい」あなたへ贈る、一篇約15ページのショートトリップ。

恋と不可思議な日常に満ちた、珠玉の短篇集。

うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。

掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。

きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。

精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。

きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。

恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18篇の物語。

「ふんわりした世界にゴツゴツの隕石が、突然ポイッと放り込まれたかのような。度肝を抜かれる、思考的デトックスが心地いい。」

美村里江さん(俳優、エッセイスト)、大興奮!

◆解説・ 美村里江さん(俳優、エッセイスト)

日常と非日常を暖簾一枚の気軽さで行き来し、
手触りと匂いと現実感があり、
生きていることと死ぬことが寄せて返す
川上弘美短篇集は、やはり特別だ。
(解説より抜粋)

◆目次

大聖堂
ずっと雨が降っていたような気がしたけれど
二人でお茶を
銀座 午後二時 歌舞伎座あたり
なくしたものは
儀式
バタフライ・エフェクト
二百十日
お金は大切
ルル秋桜
憎い二人
ぼくの死体をよろしくたのむ
いいラクダを得る
土曜日には映画を見に
スミレ
無人島から
廊下
解説 美村里江


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事