「ここではないどこかへ行きたい」あなたへ贈る、一篇約15ページのショートトリップ。
恋と不可思議な日常に満ちた、珠玉の短篇集。
うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。
掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。
きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。
精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。
きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。
恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18篇の物語。
「ふんわりした世界にゴツゴツの隕石が、突然ポイッと放り込まれたかのような。度肝を抜かれる、思考的デトックスが心地いい。」
美村里江さん(俳優、エッセイスト)、大興奮!
新潮文庫になった川上弘美さんの『ぼくの死体をよろしくたのむ』、読む喜びが凄い。日常と非日常が地続きで、遠くに連れていってくれるけど生死はそこにある。言葉にできなかった感情が書かれていて、誰かのことを思い出す。思い出すとは、心がほぐれることなんだと、この短篇集を読み終えて実感する。 pic.twitter.com/KQeQDbJ8wD
— twililight(トワイライライト) (@twililight_) September 1, 2022
◆解説・ 美村里江さん(俳優、エッセイスト)
日常と非日常を暖簾一枚の気軽さで行き来し、
手触りと匂いと現実感があり、
生きていることと死ぬことが寄せて返す
川上弘美短篇集は、やはり特別だ。
(解説より抜粋)
川上弘美さん『ぼくの死体をよろしくたのむ』(新潮社) が入荷。うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁―。恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る18篇の物語。(神園) pic.twitter.com/92ScTcZDeC
— 青山ブックセンター本店 (@Aoyama_book) August 28, 2022
◆目次
鍵
大聖堂
ずっと雨が降っていたような気がしたけれど
二人でお茶を
銀座 午後二時 歌舞伎座あたり
なくしたものは
儀式
バタフライ・エフェクト
二百十日
お金は大切
ルル秋桜
憎い二人
ぼくの死体をよろしくたのむ
いいラクダを得る
土曜日には映画を見に
スミレ
無人島から
廊下
解説 美村里江
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