夫妻集 小野寺史宜 (著) 講談社 (2026/2/13) 847円

結婚して三十年、初めて意識した妻との乖離。

仕事に子育て、中年の夢……

四組の夫婦が相手に向き合い、乗り越える人生の分岐点。

娘が婚約者を連れてきた。

他人の分の寿司も遠慮なく口にする、だらしのない男。

娘が選んだ人ならば。

自分は、心が広く先進的な父親。

そう思っていたはずなのに。

神保町にある出版社、景談社で働く佐原滝郎は、娘の結婚に心が揺らぐ。

「娘が結婚すべきではない」と感じた婚約者は、意外にも滝郎の妻には好印象。

妻もあの婚約者のことは気に入らないと思っていたのに、一体なぜ?

積み重ねてきた夫婦生活の中で初めて見えた、自分と妻の間にあるひずみ。

もしかして、妻と自分はーー。

社内の三組の夫婦の姿を見ていくうちに、滝郎はある決意を固める。

転勤、再婚、中年の夢……。

四組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。

連れ添ってきた相手と向き合い、それぞれが出した答えとは?

小野寺史宜
1968年千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞してデビュー。2008年『ROCKER』で第3回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。2019年に『ひと』が本屋大賞第2位に選ばれ、ベストセラーに。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズや「タクジョ!」シリーズ、『縁』『とにもかくにもごはん』など多数。

『夫婦だからわかること、夫婦にしかわからないことが丁寧に描かれ、改めて相手を思うきっかけになった』

『それぞれの夫婦の形が愛おしく、心地よく楽しく読めた作品』

『作者の他作品とのつながりも面白く、もう一度読み返したくなった』


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