学校は行かなくてもいい  小幡和輝 (著) エッセンシャル出版社 (2018/7/15) 1,320円

親子で読みたい「正しい不登校のやり方」

この本は凄い。学校に行けない子どもたちに、「居場所」を作ってくれる。
小幡さんや家入さん吉藤さん、いろいろな人の話を読んでいるうちに、大丈夫、人生は楽しいと納得できる。
小幡さんには、愛があるなあ。――茂木健一郎(脳科学者)

日本の小中学校の不登校生徒は約13万人(2016年度)。

保護者や教師に「なぜ」?と問われても、自分の感情をうまく表現することができない子どもたちは、押し黙って引きこもるか、嫌々学校に行くしかありません。

一瞬でもそれから解放されるのが夏休みです。しかし、明けて9月1日は子どもたちの自殺が一番多い「危険日」でもあります――。

著者は約10年の不登校ののち、定時制高校から(正当な)“裏技”を使って国立大学に進学しました。

また、高校3年生のときに起業し、いまは学生にして社長でもあります。

そんな著者が、不登校の子どもたちに送るメッセージは、「学校は行かなくてもいい」という選択肢があることと、「正しい不登校のやり方」です。

本書は、途中にマンガを交えて著者の体験を紹介、また同じように不登校を体験しましたが今は起業している“先輩たち”の体験談(家入一真氏、吉藤オリィ氏ほか)や、著者のブログに投稿された不登校経験者たちの声も多数収録しています。

「不登校でもこんな生き方があるよ」ということを知ることで救われる子どもたちがきっといるはず。もちろんそれは保護者も同じだと思います。

withコロナの時代に、学校のあり方、子どもの生き方についてあらためて考えるためにも、ぜひ親子で読んでほしい一冊です。

◎もくじ情報◎

☆part.1 不登校で何かマズイことでもある――?不登校もひとつの選択肢
■マンガ1 僕は不登校でした
■「なんとなく行きたくない」から始まる不登校/僕の人生で一番つらかったとき……ほか
■学校に行かなければならない理由はない/義務教育の「義務」は「学校に行く義務」じゃなかった……ほか
■みんな不登校だった【Case study01】家入一真

☆part.2 正しい不登校のやり方――明日、学校へ行きたくないキミへ
■マンガ2 僕の不登校の日々と次への一歩
■決めるのはキミ自身。後悔しない選択をしよう/不登校への心構え/人に誇れるものを作る……ほか
■みんな不登校だった【Case study02】吉藤オリィ【/Case study03】JERRYBEANS

☆part.3 不登校でも大丈夫! ――僕はこうして仕事を見つけた
■マンガ3 不登校から高校生社長へ
■学校に行かなくても「大丈夫」になるためのアドバイス/我慢することはいいこと?/僕が学歴をアップデートして大学へ進学した方法/不登校になったあとの仕事について/不登校からフリーラーニングへ……ほか
■みんな不登校だった【Case study04】河合未緒

※※「Case study番外編」として、著者のブログに投稿された一般の方からの不登校体験談も多数収録。

著者について
小幡和輝/おばたかずき
NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師。#不登校は不幸じゃない 発起人。
1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30,000時間を超える。
その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。
2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。
その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出。

「不登校・ひきこもりの9割は治せる…って本と、こちらの両方を買い、読み比べました。9割は治せる…を先に読み、自信に満ち溢れ、とても偉そうに語る作者に対し、読み終わった後にものすごくストレスが残り。なんだか悲しくなりました。その後こちらの本を読みましたが、私の気持ちも悩んでいる息子の気持ちもわかってくれたような気がして。すごく優しく、温かい本だなぁって。強制じゃなく、無理せずマイペースに前に進む勇気をもらえました。」

「こちらの本をしっかりと最後まで読んでみて下さい。
これからは、勉強の仕方や生き方も多様性のある時代だと思います。学校へは、行っても行かなくても、そこは問題ではないと思います。不登校という言葉さえも必要ないと思います。
この本を読んでみて、益々
これからは、生き方や多様性のある考えや学びが必要になってくると思えます。
多様性や個性を受け入れる考え方は、様々な問題をかかえる現在社会に必要と感じました。」

「子どもが不登校になり、暗いトンネルの中にいるような気持ちになった時期がありました。
あちこち相談に出かけ、専門家に頼り、寝れない夜は買い漁った本を読み、、、そんな中で励まされた本です。」


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