がん闘病日記 森永卓郎 (著) フォレスト出版 (2024/6/21) 1,650円

「来春のサクラが咲くのを見ることはできないと思いますよ」

医師からそう告げられたのは、2023年11月8日のことだった。余命4カ月の通告だった。

私はにわかには信じられなかった。

何しろ、なんの自覚症状もない。

朝から晩までフル稼働で仕事をして、食事もモリモリ食べていた。

突然の余命宣告から、治療法の選択、

がんとお金、死生観…

満身の闘病ドキュメント

もくじ
まえがき

第1章 突然のがん宣告
晴天の霹靂
抗がん剤で死にかける
初めての長期入院
精神的、肉体的限界
マスメディアへの公表

第2章 殺到する「がんの治し方」
精神論??「がんの治し方」アドバイス1
飲食物??「がんの治し方」アドバイス2
体を温める??「がんの治し方」アドバイス3
イベルメクチン??「がんの治し方」アドバイス4
名医がいるクリニック??「がんの治し方」アドバイス5
アドバイスしてくれる人の3タイプ
本当の効果はわからない

第3章 がん治療とお金
衝撃の血液パネル検査結果
がん細胞軍団vs免疫細胞軍団
標準治療と自由診療
預金を生前整理する
投資資産の有意義な使い方
がんと仕事と障害年金
詐欺広告に利用されて

第4章 私の選択
泣きっ面に尿管結石
お見舞いをお断りしたワケ
血液免疫療法の選択

第5章 いまやる、すぐやる、好きなようにやる
私の仕事のスタイル
格差と出合う
営業が一番楽しかった
運命の出会い
三井情報開発とバブルの恩恵
理想の会社を作る
大きな転機
「ニュースステーション」の約束
ラジオという自由の大地
モリタクゼミの改革
B級で、おバカだけれど、ビューティフル

第6章 素敵な仕事、自由な人生
歌人になりたい
歌手になりたい
童話作家になりたい
モリオ童話集withかのん
ヒツジ飼いの少年とオオカミ/お代官さまと農民/曜変天目茶碗
新版 アリとキリギリス/星の砂/イワシとシャチ
農業ほど知的な仕事はない
家族のこと
父の信条

あとがき

【発行】三五館シンンャ/【発売】フォレスト出版

著者について
森永卓郎(もりなが・たくろう)
1957年、東京都生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。1980年、東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社(現・JT)に入社。予算を握る大蔵省(現・財務省)の「奴隷」だった経験をもとに、カルト化する財務省を描いた『ザイム真理教』がベストセラーに。続けざまに、四半世紀のメディア活動で見聞きした〝3つのタブー〟に斬り込んだ『書いてはいけない』が20万部を超えるヒット。前作執筆中に受けた「ステージ4」のがん告知からの顛末と死生観を記したのが本書である。

私は「いつ死んでもいい」とは思っていないものの、延命にはこだわっていない。
それは、いつ死んでも悔いのないように生きてきたし、いまもそうして生きているからだ。それが具体的にどういうことなのか。それをお伝えしたいというのが、本書のメインテーマだ。
(「まえがき」より)

「森永卓郎自身による回想録。森永卓郎が三和総研に勤めていたときにTVに出演する機会があったが、会社の名前をバラエティー番組で使ってはならないという枷を嵌められていたという。そしてディレクターが「経済アナリスト」というキャッチコピーのような肩書きを考案し現在でも使われている。その後の森永卓郎を有名にさせるきっかけを作った天才的な発想である。

森永卓郎は、お金の流れへの観察力が非常に優れていると読み取れてしまう。大学の同窓生だったという2024年にこの世を去った山崎元への言及もあるから、森永卓郎が、わかっている人なのは確実なのである。

新作童話の「イワシとシャチ」が面白かった。内容は読んでもらうしかないが、私の頭に、童話の内部に書かれていないイワシの頭という語が浮かんできてしまった。さらに別な連想もしてしまえる物語だった。

あとがきに僅かに日本航空123便について触れているが、大手メディアはどこも取り上げてくれないという。都合の悪い事実を正確に報じることなどできないという感覚が蔓延しているのだろう。」

「国民皆保険を自慢している日本だけど、保険適用でもがん治療はそこそこ掛かるんだと思い知った。
森永さんらしい文脈は読んでいで心地よい。お金あるんだから治療頑張って長生きしてほしい。
次の本、楽しみにしています。」

「本の初めのあたりは癌の治し方のアドバイスが続く。しかし、読んでいて違和感があった。彼は余命宣告を受けているのだ。なのに、先輩のような口ぶりで何か他人事みたいに、色々なアドバイスをかなり親身になって具体的に語る。それから現実的な癌とお金の話に移る。でもまだどこか悲壮感が無い。続いて自分の人生を語る。苦労話やチャンスをつかんだ経緯、失敗談。内容はすでに観念した人のエンディングノートのような調子になっているのに、それでもまだ明るい。そしてなんと彼の風貌からはかけ離れた自作童話集。彼は童話作家に成りたかったそうだ。笑った。これ、実に面白い。皮肉たっぷりの童話が深い。これだけでも読む価値が十分にあった。そしてここ数年、この出版会社から出した本に触れ、会社や家族への感謝、人生と仕事、家族、について語っている。大手メディアへの皮肉も忘れない。最後、本当に言いたいことを自由に言い続けられる人生を幸せだという。この本の底にずっとあったのは、すでにこの死をも恐れない、達観、言いたい放題、人生賛歌だったのだと思った。だから読んでいて、全く辛くなかった。高揚感すら味わった。すごいと思う。」


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