ゴーイング・ゼロ アンソニー・ マクカーテン (著), 堀川志野舞 (翻訳) 小学館 (2024/5/2) 1,298円

ハリウッドの寵児が放つ今年最驚のスリラー

CIAと巨大IT企業〈ワールド・シェア〉社は、共同事業として最先端技術を駆使した犯罪者追跡システム〈フュージョン・イニシアティブ〉の実用化に向けて準備を進めていた。

1か月間見つからずに逃げ切れば300万ドルが手に入るという条件で10名の参加者を集め、実証実験〈ゴーイング・ゼロ〉βテストを開始する。

だが、ある女性の存在が大きな誤算となり、事態は思いもよらない方向へ……。

国家の威信を賭けたゲーム、からの反転。

超監視社会、超デジタル化社会に生きる我々に突きつけられた問い。

『博士と彼女のセオリー』『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』『ボヘミアン・ラプソディ』『2人のローマ教皇』4作でアカデミー賞ノミネートを果たしたハリウッド随一の脚本家による、2024年最驚のスリラー上陸!

2024年バリー賞ベスト・スリラー候補作。

解説は作家・ジャーナリストの手嶋龍一氏。

2015年の映画『博士と彼女のセオリー』にはじまり、この10年間で『ボヘミアン・ラプソディ』『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』『2人のローマ教皇』と計4作でアカデミー賞の脚色賞、脚本賞にノミネートされたハリウッドの寵児アンソニー・マクカーテン。

彼は脚本家としてデビューする以前から作家として多数の本を出版し、海外に翻訳出版もされて高い評価を得てきました。

そんなマクカーテンによるスリラー・デビューとなった本作は、映画脚本家として培った力を余すこと無く注ぎ込んだ大傑作です。

先の読めない展開とページターナーとしての推進力、魅力的な登場人物たちが生み出す緊張感にあふれたドラマ、我々が今まさに生きている超デジタル化した監視社会に対する問い。

本作を絶賛する作家の一人、『評決の代償』のグレアム・ムーアはこう語っています。

「もうこれまでと同じ目で自分の携帯を見ることはないだろう」

ぜひ、その目でその言葉の真意を確かめてください。


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