発注いただきました! 朝井リョウ (著) 集英社 (2022/6/17) 990円

『桐島、部活やめるってよ』でのデビューから十年。

森永製菓、ディオール、JT、JRA、アサヒビール、サッポロビール、資生堂、JA共済など、様々な企業からの原稿依頼があった。

原稿枚数や登場人物、物語のシチュエーションなど、小説誌ではあまり例を見ないような制約、お題が与えられるなか、著者はどのように応えてきたのか!?

「キャラメルが登場する小説」「人生の相棒をテーマにする短編」「ウイスキーにまつわる小説」「20を題材にした小説」など。

【著者プロフィール】
朝井リョウ(あさい・リョウ)
1989年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『何者』で第148回直木賞、14年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。
他の小説作品に『チア男子!!』、『星やどりの声』、『もういちど生まれる』、『少女は卒業しない』、『スペードの3』、『武道館』、『世にも奇妙な君物語』、『ままならないから私とあなた』、『何様』、『死にがいを求めて生きているの』、『どうしても生きてる』、エッセイ集に『時をかけるゆとり』、『風と共にゆとりぬ』がある。

「いや~こんな単行本化のアイデアがあるのか!という1冊です。

そもそも企業タイアップという広告用の小説があることすら知りませんでした。

本書では広告小説を単に収録しているだけでなく、「こんな小説にしてほしい」という企業から著者への注文内容や書き終えた後の著者の自画自賛を含む感想も付いていて、広告小説の裏話も楽しめます。

短い文章制限の中で発注企業の条件を満たさせばならず、ちょっと無理やりかな~っていう作品もあります。詳細はトップレビュワーの方がコメントしてくださっているのでそちらをぜひ参照ください(笑)

同じ小説で2回も金を稼いでいる著者が憎いですね (‘・ω・) 」

「浅井作品はこれが一冊目、というルール違反な読み方だったのですが、作者さんのコメントがエッセイ的で面白く読み進められます。巻末の読み切り新作は、あらゆる意味であざといです(笑)」

「本書の趣旨は「はじめに」にある通り、「某人気ミュージシャンが、『企業や番組とのタイアップのために書き下ろした楽曲のみが収録されているアルバムを発売した』…自分も、企業とのタイアップや他の作品とコラボして書いた文章を根こそぎ集めれば、一冊分になるのではないか… いろいろ書いたのにキャンペーン終了と共に葬られちゃうのはもったいない!という私のがめつさが生んだ一冊である」とあるように、些か乱暴に言ってしまえば…企業・団体等の特定目的のために書き下ろした短編小説(エッセイ含む:以下これを「小説等」とする)の“コンピレーション”、小説等の範疇から観れば“アンソロジー”と言い得る。本書と紙面連載小説等からの単行本との相違(特質)は、右「企業とのタイアップや他の作品とコラボして書いた文章」とあるように、特定(商用・広告ほか)の目的の趣旨・テーマを持つことだろう。私事ながら私の小説読書履歴はほぼ高校時代でヤマを超えており、大学時代以降の小説系の読書履歴は誇れるレベルにない。従って本書(前記引用)にあるように、特定(商用・販促等)目的を趣旨とする“オーダーメイド”な小説等の存在が新鮮であった。昨今の小説等の“傾向と対策”を観るべく、また前提知識なく(私が著者作品に触れるのは本書が初めてである)以下に印象的な本書収録小説等を取り上げ、独立の星評価と共に所見を述べたい。」


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