一八三五年、奇怪な生物が暮らす悪魔の島・ガラパゴス諸島に、英国船ビーグル号の乗員十一名が上陸した。
天才学者ダーウィンらは、調査のため滞在を決定。だが島には殺人鬼が潜伏しているという。
直後に発見された白骨死体。
さらに翌朝には宣教師が絞殺体で見つかった!
犯人は島の殺人鬼なのか?
「進化論」の提唱者が、惨劇の謎に挑むミステリ。
本日(10月6日)発売予定のこちらの文庫、welle designで装幀を担当いたしました。
『はじまりの島』柳広司(幻冬舎)(装画:ミヤタジロウ)
若き天才博物学者・ダーウィンは、魔の島・ガラパゴスで起きた奇妙な連続殺人を解き明かすことができるのか? ミステリファンにおすすめの一冊です。(Y) pic.twitter.com/BpN7V56MHK
— welle design (@welle_design) October 6, 2022
「非常に文章や構成がしっかりしていて、読み応え十分です。そのため、没頭して読んでいるにもかかわらず、読むのに時間がかかりました(決して、難解なのではありません)。
発生する事件やトリック、謎解きも素直に良く出来ています(マニアックなトリック物ではありませんが)。
小説として完成されており、また、推理物としても面白いです。往年の海外ミステリー(の翻訳)を読んでいる感覚です。」「若き日のチャールズ・ダーウィンを主人公とした推理小説。まだ種の起源を著す前のダーウィンがビーグル号に乗っていたときに起きた連続殺人を探偵として解決するというストーリー。
とっても面白い。推理小説としてもそうだが、ダーウィンの進化論がもたらした衝撃、異文化の交わるところに起きるあつれきなど、背景もよく描けている。
ほかにも同じような作品があるので、彼の作品をしばらく読んでみよう。」
「ミステリ的にも面白いアイデアが凝らされ楽しめるが、何より事件の背景に工夫が凝らされている点が評価出来る。単に奇を衒ったのではなく、ダーウィンが登場する必然性を感じさせる所に感心した。ダーウィンのガラパゴス諸島探訪と進化論との関係なども良く調べてあり、その結果として本作が産み出された経緯が窺える。歴史上の人物をミステリに登場させる趣向は良くあるが、本作くらい事件とその人物が融合している作品も珍しいのではないか。読者を引き込む快作だと思う。」
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