119番と平穏死 長尾和宏 (著) 大和書房 (2020/4/11)

自宅で大往生できない原因、実は家族の119番だった!?

在宅医20年超の著者が絶対伝えたい「蘇生拒否」問題の本質!

自宅で穏やかに過ごしたい本人、とにかく長生きしてほしい家族。

みんな「よかった」と思える道がある。在宅医療に25年間の第一人者が教える救急車との正しい付き合い方。

著者について
医学博士。医療法人社団裕和会理事長。長尾クリニック院長。一般社団法人日本尊厳死協会理事長。日本慢性期医療協会理事。日本ホスピス在宅ケア研究会理事。一般社団法人エンドオブライフ・ケア理事。関西国際大学客員教授。2012年、『「平穏死」10の条件』がベストセラーに。近著に、『糖尿病と膵臓がん』『痛い在宅医』『男の孤独死』など。

「「119番と平穏死」読ませていただきました。 3年前に祖母をなくしました。96歳で右転子部骨折し、リハビリを経て、自宅に戻ることができ、平和に暮らしていましたが、101歳で尿路感染症で熱発、救急車を呼んでしまい、入院。尿道にチューブが入り、老人ホーム入所。脱水でまた救急車で入院。102歳で手足縛られ、点滴と酸素を受け2か月で亡くなりました。100歳過ぎて、なんで手足を縛られ、点滴を受ける必要があるんだろう。救急車を呼んだことを後悔しています。勉強しておけば良かった。家族で話し合っておけば良かった。もっと早く長尾先生の本を読みたかったです。 祖母は間に合わなかったけれど、ケアマネージャーの仕事を通して、利用者様・ご家族様に理想の最期をかなえてもらえるように、この本の内容を考慮しながら頑張りたいと思います」

「自分はまだ高齢者になってない。ので、当てはまらない部分は多々あるが、平素から「意識不明」になっていたら「見て見ぬふり」をして欲しいと同居家族に伝え、通院の度に主治医にも「無理に生きる事は望まない」を伝え(都度無視されるが、たらい回しの末に辿り着いた専門医なので他の医者を探す気力と意欲が、もうない)、リビング・ウィルも書いて、先日、待ちに待った「もう1時間発見さえ遅ければ平穏死を迎えられた」までようやっと辿り着いたのに、結局119されて酷い目に遭ってます。…とりあえず、身内に読ませます。「入棺体験」って何か意味あるのかな?と、そのくだりには笑ってしまいました。普通、死んでから入るモノで、その時には感慨などない死体になってる訳でw。平穏死に自分の覚悟はほぼ無意味で、覚悟すべきは身内なのだ、という事実を再確認させられた苦々しさだけが読後感となりそうだったのが、終盤で笑えたので少し軽くなりました。」


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