医学書にもない肛門トラブルが増加している。
日本人のオシリ、大ピンチの理由がわかる本。
「日本人の3人に1人は痔である」と言われてから久しい。
痔ゆえにウォシュレットやシャワートイレといった”温水洗浄便座”で洗うようになったという人も多い。
しかし、洗うとかえって痔が悪化するなどと誰も思わなかったはず…。
今では公共のトイレにまで付いている温水洗浄便座。
『痛み かゆみ 便秘に悩んだらオシリを洗うのはやめなさい』著/佐々木みのり(あさ出版)
悩んでいてもなかなか人には言えない、オシリトラブル。この本では肛門科医の著者が自分でできるセルフケア方法を教えてくれます。
実用書担当のおすすめの一冊です。
タイトルをみて気になった方はぜひ! pic.twitter.com/eOGmdnYMgx— ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店 (@harukas_junkudo) January 31, 2021
日本を訪れている海外旅行者もトイレ事情に驚いているが、それほど日本人はオシリを洗うのが大好き。
おそらく世界で最もオシリを洗っている民族だろう。
ところが、「洗っている人ほどオシリが汚い」という事実を知っている人は少ない。
なぜなら、自分のオシリを見ることなど、普通に生活していたらまずないからである。
日本人の3人に2人は洗いすぎによるオシリのトラブルを抱えている。
22年間で10万人以上のオシリを診てきた著者が、荒廃していく日本人のオシリに警鐘を鳴らす1冊!すべての日本人に読んでほしい。
「佐々木先生のブログを長年愛読しています。出残り便秘(毎日便が出ていても直腸に便が残っている状態、パンツに便がついたり痔になったりする原因のひとつ)という言葉はブログによく出てきましたが、本の中でも詳しく説明されています。タイトルだけ見るとウオッシュレットトイレのことが書かれた本かと思いますが、実際は痔や便秘、おしりのかゆみなどかなり幅広いです。知らないことがいろいろ分かりやすく書かれているのでおすすめです。」
「肛門科医の立場から、お尻のトラブルについて書かれた本で世の中にはあまり知られていない貴重な情報が載っています。肛門周りの皮膚はデリケートで、目の周りの皮膚と同じくらい薄く、刺激を与えると簡単にダメージを受けます。洗い過ぎると、皮脂膜がなくなり大事なバリア機能が消失し、トラブルが発生しやすくなります。また、世間では「便秘」と言えば、「お腹(腸)に便が溜まる便秘」についての情報が大半ですが、「便秘」には、「出口(肛門)」に便が溜まる「出残り便秘」もあることが、詳しく説明されています。お腹か出口か、どちらに便が溜まっているかによって、対策も治療も異なってきます。」
「洗顔しすぎると、皮脂が無くなってしまい、かえってお肌に悪い。お尻も同じで、肌の保護のための皮脂があるので、温水で洗ってしまうと、皮脂が無くなり荒れ、傷みやすくなる。すると、切れ痔、裂肛を引き起こしやすくなってしまう。そのような状態が継続すると、最悪、肛門狭窄を招く。便秘についてですが、一口に便秘といっても様々な要因がある。本書では、直腸のセンサー機能低下について着目している。機能低下は、排便時に排便しきれなかった便残りによって、直腸センサーが機能低下してしまうことに原因があると、指摘している。」
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