未来の年表 業界大変化 河合雅司 (著) 講談社 (2022/12/15) 1,012円

瀬戸際の日本で起きること

人口減少日本で各業種・職種や公共サービスに何が起こるのか?

実人数が減り消費量が落ち込む「ダブルの縮小」に見舞われるこの国は一体どうすればいいのか?

瀬戸際の日本にこれから起きる大変化を詳細かつ大胆に描きつつ、「戦略的に縮む」という成長モデルの手順を深掘りし、「未来のトリセツ」として具体的に示す。

【目次】
序章 人口減少が日本にトドメを刺す前に

第1部 人口減少日本のリアル
・革新的ヒット商品が誕生しなくなる
――製造業界に起きること
・整備士不足で事故を起こしても車が直らない
――自動車産業に起きること
・IT人材80万人不足で銀行トラブル続出
――金融業界に起きること
・地方紙・ローカルテレビが消える日
――小売業界とご当地企業に起きること
・ドライバー不足で10億トンの荷物が運べない
――物流業界に起きること
・みかんの主力産地が東北になる日
――農業と食品メーカーに起きること
・30代が減って新築住宅が売れなくなる
――住宅業界に起きること
・老朽化した道路が直らず放置される
――建設業界に起きること
・駅が電車に乗るだけの場所ではなくなる
――鉄道業界に起きること
・赤字は続くよどこまでも
――ローカル線に起きること
・地方に住むと水道代が高くつく
――生活インフラに起きること
・2030年頃には「患者不足」に陥る
――医療業界に起きること1
・「開業医は儲かる」という神話の崩壊
――医療業界に起きること2
・多死社会なのに「寺院消滅」の危機
――寺院業界に起きること
・会葬者がいなくなり、「直葬」が一般化
――葬儀業界に起きること
・「ごみ難民」が多発、20キロ通学の小学生が増加
――地方公務員に起きること
・60代の自衛官が80~90代の命を守る
――安全を守る仕事に起こること

第2部 戦略的に縮むための「未来のトリセツ」(10のステップ)
ステップ1 量的拡大モデルと決別する
ステップ2 残す事業とやめる事業を選別する
ステップ3 製品・サービスの付加価値を高める
ステップ4 無形資産投資でブランド力を高める
ステップ5 1人あたりの労働生産性を向上させる
ステップ6 全従業員のスキルアップを図る
ステップ7 年功序列の人事制度をやめる
ステップ8 若者を分散させないようにする
ステップ9 「多極分散」ではなく「多極集中」で商圏を維持する
ステップ10 輸出相手国の将来人口を把握する

「100年以上続く製造業に30年勤めている技術系サラリーマンです。明らかな人手不足の中、度重なるリストラに不安を感じ本書を手に取りました。特に製造業においては著者が提案している『戦略的に縮む』が正解に近い考えと納得します。しかし、拡大路線しか経験のない我々の代では難しいのかもしれません。わかっているが本当に納得する手助けになる本だと思います。読み物としても面白かったです。」


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