世界史は化学でできている 左巻健男(著) ダイヤモンド社 (2021/2/17)

火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、金・銀への欲望が世界をグローバル化した、石油に浮かぶ文明、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器・・・。

化学は人類を大きく動かしているーー。

人類の歴史は化学とともに発展してきた。

「化学」は、地球や宇宙に存在する物質の性質を知るための学問であり、物質(モノ)同士の反応を研究する学問である。

始まりは、人類史上最大の発明とも呼ばれる「火」(燃焼という化学反応)の利用である。

人類は火を利用することで、土器やガラスを作り、鉱石から金属を取り出すようになり、生のままでは食べるのが困難だった動物や植物も捕食の対象に加えて、生存範囲を飛躍的に広げていった。

現代では、金属やセラミックス、ナイロンのような合成繊維から、ポリエチレンのようなプラスチック類、高性能な電池、創薬などの新しい物質や製品を生み出しているが、いずれも化学の成果に下支えされている。

つまり、化学は、火、金属、アルコール、染料、薬、麻薬、石油、そして核物質と、ありとあらゆるものを私たちに与えた学問と言える。

本書は、化学が人類の歴史にどのように影響を与えてきたかを紹介する、白熱のサイエンスエンターテインメント!

化学という学問の知的探求の営みを伝えると同時に、人間の夢や欲望を形にしてきた「化学」の実学として面白さを、著者の親切な文章と、図解、イラストも用いながら、やわらかく読者に届ける。

「科学によって世界がかわったターニングポイントをたくさん紹介している本です。ひとつひとつのエピソードが、世界情勢と科学史の偉人たちとあわせて紹介されていて、知的な楽しみがある本です。」

「世界史は大好きなので、この本を手にとりました。列伝風に化学者の業績が書いてあります。そのなかで、チョロチョロっと、周期表の各項目の意味などについても触れられており、記憶に留めることができました。また、化学にも関心が湧いてきました。2日で読んでしまいました。」

「義務教育から高校の間は苦痛でしかなかった「社会科」としての「歴史」を、こんな視点で読ませてもらえるとは思いませんでした。人間の英智を思い知る感じですが、最後の「核」のところ、この先何十年か先には「こうやって克服しました」って誰かが書いてくれるような世の中になって欲しいなって思います。どこから読んでもグイグイ引き込まれますね。最高です。」


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