歩道橋シネマ 恩田陸 (著) 新潮社 (2022/1/28) 781円

その場所に行けば、大事な記憶に出会える――。

恩田陸の世界を彷徨する奇跡の全18話を収録した短編集。

それは他愛のない噂だった。

その日、その時間にその場所に行けば、かつて大事にしていた記憶に出会えると――。

郷愁と不思議に彩られた表題作。

学園のおぞましい秘密「球根」。偶然出会った光景が物語を生成する「皇居前広場の回転」。

ある青年の死をめぐる驚愕の真実が明かされる「降っても晴れても」。

憧憬、恐怖、諧謔、戦慄、衝撃、恍惚……あらゆる感情が押し寄せる小説の奇跡、全18話。

【目次】
線路脇の家
球根
逍遙
あまりりす
コボレヒ
悪い春
皇居前広場の回転
麦の海に浮かぶ檻
風鈴
トワイライト
惻隠
楽譜を売る男
柊と太陽
はつゆめ
降っても晴れても
ありふれた事件
春の祭典
歩道橋シネマ

あとがき 文庫版あとがき

恩田 陸
1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。

ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。

「不思議なもの、皮肉なもの、ゾッとするもの、哀切なものなどなど、いろいろなカラーの小説がたっぷり。私は充分に楽しみました。小説というものを読む醍醐味を感じさせてくれます。普段は、リアリティのある検察ものや刑事ものが好きなのですが、ああ小説っていいなと思いました。」

「短編なんで、雰囲気さえ味わえればそれで満足
個人的には「球根」「悪い春」が好み。倫理も道徳もへったくれもない合理性は読んでて小気味よい
楽しく読みました」

「幻想小説(SF系も有り)。
18本もあるのに「!」となるもの皆無でした。1本ごとに短い文なのでササッと読み終える事が出来て良かったです。」


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