母の待つ里 浅田次郎 (著) 新潮社 (2022/1/26) 1,760円

日本が誇るストーリーテラー浅田次郎、5年ぶりとなる現代小説!

読者の意表をつく設定、家族も帰る場所も持たない還暦世代の「おひとりさま」を魅了する新しい故郷の形、母の抱く無限の愛情とその人生、細りゆく山村と最先端ビジネスの組合せ……。

多彩な魅力を巧みに織り上げた、浅田文学の新たな名作。

中井貴一さん(俳優)
「デジタル優先の現代、愚直に人生を積み上げてきた者たちが求める心の原風景とはなにか?身につまされる物語」

隈研吾さん(建築家)
「フィクションでもかまわない、だまされていてもいいから、「ふるさと」が欲しい。そう望まずにいられないほどの現代日本の「ふるさと喪失」の深さに、涙せずにいられない。」

【あらすじ】
上京して四十年、一度も帰ろうとしなかった郷里で私を温かく迎えてくれたのは、名前も知らない母でした――。
家庭も故郷も持たない人々の元に舞い込んだ〈理想のふるさと〉への招待。

還暦世代の三人が半信半疑で向かった先には、奇跡の出会いが待っていた。

感動が雪のように降り積もる。大切な人に今すぐ会いたくなる、永遠の名作誕生!

【著者コメント】
都会に生まれ育った私にはふるさとがありません。家はビルの谷間に沈み、風景は様変わりし、幼なじみもちりぢりになってしまいました。
このごろになって、その事実がとても虚しく淋しく思えます。
そしてもうひとつ、人間は豊かな自然とともに生きてこそ、幸福なのだと知りました。
だとすると、現代社会は自然から不自然へと急速に傾斜しているのではないかと思うのです。
「母の待つ里」はそうした疑惑のノベライズです。
浅田次郎

浅田 次郎
1951年、東京都出身。1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、それぞれ受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 終わらざる夏 上 (ISBN-13: 978-4087713466 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)


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