ふぞろいの林檎たちⅤ男たちの旅路(オートバイ) 山田太一 (著, Writer), 頭木弘樹 (編集, 解説) 国書刊行会 (2023/10/23) 2,970円

山田太一未発表シナリオ集

誰も見ることのできなかった、幻のテレビドラマがついに! 

名作ドラマシリーズ『ふぞろいの林檎たち』幻の第5部、新発見の『男たちの旅路』の未発表回、

未映像化の2時間サスペンスドラマなど貴重なシナリオを一挙収録。

『ふぞろいの林檎たち』放送40周年記念。

*1983年より始まった青春群像ドラマの傑作シリーズ『ふぞろいの林檎たち』。

第4部(97年)で完結とされていたが、なんと幻の第5部が存在していた!

第1部〈落ちこぼれ大学生篇〉
第2部〈社会人奮闘篇〉
第3部〈人生の転機篇〉
第4部〈若者たちとの邂逅篇〉につづく、

四十代の葛藤を描く完全未発表作『ふぞろいの林檎たちⅤ 』前・後篇(2002年)。

*鶴田浩二・水谷豊・桃井かおり出演の名作ドラマ『男たちの旅路』シリーズ(76-82年)、

その第4部の2話から登場しなくなる水谷豊がなんと出演し続けるバージョンがあった!

新発見された完全未発表にして異色エピソード〈オートバイ〉(79年)。

*山田太一がなんと2時間サスペンスドラマを書いていた!

平凡な夫婦がまきこまれる奇妙な犯罪譚『今は港にいる二人』(82年)

*附録として、山田太一が初めて書いたシナリオ『殺人者を求む』(58年)を収録。

著者について
山田太一
1934年東京浅草生まれ。脚本家、作家。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下恵介監督の助監督に。1965年、脚本家として独立。以後「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」「ながらえば」など数多くの名作テレビドラマを手がける。1988年、小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞、2014年、エッセイ集『月日の残像』で小林秀雄賞を受賞。主な小説作品に『飛ぶ夢をしばらく見ない』『冬の蜃気楼』『終りに見た街』ほか。主な戯曲に「ラブ」「ジャンプ」「日本の面影」ほか。

頭木弘樹
文学紹介者。筑波大学卒。20歳のときに難病になり、カフカの言葉が救いとなった経験から、2011年『絶望名人カフカの人生論』を編訳。主な著書に『食べることと出すこと』『自分疲れ』『絶望読書』『絶望図書館』『ひきこもり図書館』『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』『NHKラジオ深夜便 絶望名言』ほか。

「ふぞろいファンでしたが、最近までⅤのシナリオがあったなんて知りませんでした。サザンをBGMに頭の中でふぞろいのメンバーを想い浮かべながら読みました。そこにふぞろい達がいてくれるだけでうれしく、涙がでました。もうメンバー達も60前後…Vの話は40代で映像化は無理にしても、60代になったふぞろい達のⅥのシナリオと映像がみたい。が、山田先生もお亡くなりになり、それも夢のまた夢。でも、もう一度ふぞろい達に会いたい。誰か作ってくれないかな…」

「一気に読みました。映像化を観たかった。
他の二点も面白かった。
やっぱり、山田太一さんの作品はいつまでも心に残ります。」

「読むと、登場人物たちが本当に現れて動き出すようです。懐かしいけど、今も解決されてない社会のテーマが鋭く、描かれています!」

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