居場所。 大﨑洋 (著) サンマーク出版 (2023/3/13) 1,650円

ダウンタウンを見出し、活躍の場をつくり、ともに歩みつづけた吉本興業のトップがはじめて語る「生きづらさ」の処方箋。

激動の人生を歩んだ著者が、自分や大切な人たちの「居場所」をつくるために心がけてきた12の「しないこと」とは。

01 置かれた場所で咲こうとしない
02 孤独を見つめすぎない
03 競争しようとしない
04 限界までがんばろうとしない
05 白黒はっきりさせようとしない
06 友だちをつくろうとしない
07 相談しようとしない
08 目的地を決めようとしない
09 合理的にしすぎない
10 みんなにわかってもらおうとしない
11 ルールを決めすぎない
12 居場所を場所に求めない

著者について
大﨑 洋(おおさき・ひろし)
大阪府堺市の庶民の家に生まれる。二浪してなんとか潜り込んだ大学でサーフィンにはまり、「将来は海の近くで銭湯でもやるか」と考えていたが、なぜか吉本興業に入社。理由は「私服で通えて、休みも多そうだったから」。1980年に大阪本社から東京事務所に異動すると「漫才ブーム」がやってきて、毎日2?3時間睡眠でフラフラに。さあ、ますます東京で大活躍したろ! っていう時に、会社から「大阪に戻ってこい」と言われてNSCの掃除係に…。窓際人生のスタート。

そこで1期生のダウンタウンの漫才稽古を見て「なんやこいつら…」と衝撃を受け、頼まれてもいないのにマネージャーを買って出る。才能はぶっちぎり、でも光の当たらないダウンタウンのために『4時ですよ?だ』(毎日放送)を自らプロデューサーになって仕掛けると、これが大ヒット! さあ、浜田、松本と東京進出! というタイミングで「お前だけ大阪に残れ」と再び左遷人事。「人生、思うようにいかんもんやなあ」と落ち込みながらも、「まあ、しゃーない」と切り替えて、若手芸人たちの場づくりに奔走。

その後、なんとか東京に行って、再びダウンタウンの大躍進を牽引。松本人志の『遺書』、浜田雅功の『WOW WOW TONIGHT』が空前の大ヒットとなる中、社内外の誰が味方で誰が敵かもわからない壮絶な日々を送る。2009年には社長に就任。60年間上場していた吉本興業を非上場にしたり、芸人の不祥事に対応したり、2019年に会長になった直後に「闇営業問題」が起きて世間からたくさんお叱りを受けたり。子供の頃から、

「大﨑は、わけわからんやつや。何考えてるかわからへん」

と言われて今に至るので、何を考えているのか少しだけお伝えしようと思って本を書いてみました。好きなものは、銭湯と豆腐とアジアのちょっと怪しげな街の雑踏。知り合いは多いですが、友だちは少ないです。お酒は飲めません。タバコはやめられません。苦手なものは「お化け」です。

「ラジオリスナーであり、人柄や昔の話なども聞いていたが、初めて聞く話が沢山あった。この本を読んで改めて大崎会長の事が好きになった。勝手に共感して涙した。」

「吉本興業大﨑会長の半自伝を通して、自分の生き方を改めて考えさせられる。ダウンタウンの生みの親として知られる大﨑氏。華やかな芸能界とは一線を画し、孤独な戦いを繰り広げる中で至った境地は、感動的だ。なるほど、多種多様な人材の心を掴む人間とはこういうことかと学んだ。」

「以前、吉本興業の正体という書籍を読み、職業柄なぜ吉本興業の非上場化という途轍もなく困難な案件を成立できたのかの一端を知り、登場人物の腹の据わりと実行力に驚嘆と尊敬の念を持った。
新しい書籍ということで居場所も手に取ってみたが、やはり腹の据わりを感じるとともに、今後の仕事、人生への取り組みへの心の持ち様を変える本であった。しかし、あの非上場化にフォーカスした書籍をぜひ出して欲しい。若いビジネスマン、そして今いる居場所に安穏とし動かない管理職に大きな刺激を与えることになるはずである。ハゲタカシリーズは良かったが、それ以上の”現実”と対面した男たちのドキュメンタリーは停滞している日本経済に石を投げることとなるはずである。」


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