中途覚醒は不眠症の症状の1つです。
定義をするとすれば「一旦寝付いても夜中に何度も目が覚めてしまう事」です。
夜に寝床に入ったら一旦は眠りに入るのですが、すぐに目が覚めてしまう。
これが中途覚醒です。
しかし中途覚醒のすべてが問題ではないのです。
「夜中に目覚めてるけど、またすぐに眠りに入れる」
「中途覚醒はあるけど、特に困ってない」
というように、中途覚醒があってもそれが生活に大きな支障を来さなければ、その中途覚醒は放置しても問題はないのです。
高齢者の人はどうしても若い時と比べると眠りが浅くなりがちで中途覚醒が多くなります。
これは加齢によって生じている生理的な変化なので、病気ではありません。
このようなケースで治療を希望し、受診する人もいるのですが、年齢相応の睡眠の質の低下は正常内の変化です。
中途覚醒であっても生活に大きな支障が生じていなければ、治療する必要はありません。
不眠症として治療すべき中途覚醒
・眠ってもすぐに起きてしまう状態が一定期間続く
・夜中に目覚めてしまうと再び眠りに入る事が難しい
・生活に支障が生じている
この3つをすべて満たすような状態は要注意です。