威風堂々 伊東潤 (著) 上下巻 中央公論新社 (2022/1/7) 各1,980円

天保九年(一八三八)二月一六日。九州の佐賀城下にひとりの男子が誕生した。

幼名を八太郎。

後の大隈重信である。

名君と謳われた佐賀藩主鍋島直正(閑叟)に、その才能を見いだされ、同じく熱い志を持つ仲間たちと、激動の幕末へ乗り出した若き重信。

西郷隆盛、大久保利通、坂本龍馬、岩崎弥太郎をはじめ錚々たる志士たちと巡り会い、佐賀の、そして日本の未来のために奔走する。

近代国家・日本の礎を築いた偉人の生涯を描く。

明治維新を迎え、世界に近代国家としてデビューした日本。

内実は多くの問題を抱えていた……。

西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする、薩長による藩閥政治の巨大な壁にも怯まず、テロに遭い片足を失っても、信念のために邁進する大隈重信。

国会開設、政党政治移行、内閣総理大臣就任、そして早稲田大学創設。

後の日本の礎を築いた偉人の生涯を描く歴史巨篇。

著者について
伊東潤
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に勤務後、経営コンサルタントを経て2007年、『武田家滅亡』でデビュー。『黒南風の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で「第1回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』で「第20回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を受賞。著作多数。近著は『夜叉の都』。

(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

 

おすすめの記事