因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか ジューディア・パール (著), ダナ・マッケンジー (著), 松尾豊 (解説), 夏目大 (翻訳) 文藝春秋 (2022/9/12) 3,740円

「人工知能の巨人」が放つ「なぜ?の科学」の革命的な入門書!

「私自身、この本の解説を書くことが憚られるくらいの凄い内容」
――松尾豊氏(人工知能学者・東大大学院教授)絶賛!

米Amazonでは1256レビュー、4.5★。ポピュラーサイエンスの世界的ベストセラー!

・今までの統計学では答えられなかった「なぜ?の科学」とは?
・それは3段の「因果のはしご」を使って説明できる
・著者は人工知能界のノーベル賞にあたるチューリング賞受賞!
・現在のデータ主義には限界がある。それを乗り越える「因果推論」とは?
・その商品が売れた理由をどう分析し、新たな儲けにつなげるか?
・公衆衛生におけるベストな選択肢の考え方とは?
・人間のように考えられる人工知能=強いAIはつくれるか?
・そもそも私たち人間はどのように「因果関係」を考えているのか?

統計学とデータ分析を超えた新たな学問の誕生!

人工知能と人類の未来を知るために、なくてはならない一冊。

データ分析、マーケティング、意思決定に携わるビジネスパーソンも必読!

〔目次より〕
序 章 「因果推論」という新しい科学
第1章 因果のはしご
第2章 シューアル・ライトが起こした革命 ─因果推論創世記
第3章 結果から原因へ ─ベイジアンネットワークの真価と限界
第4章 交絡を取り除く ─ランダム化比較試験と新しいパラダイム
第5章 タバコは肺がんの原因か?─喫煙論争の煙を吹き飛ばす
第6章 パラドックスの詰め合わせ ─因果のレンズで世界を見る
第7章 介入─険しい山を登るための強力な道具一式
第8章 反事実 ─「こうであったかもしれない」世界を考える
第9章 媒介 ─因果関係の背後にはどんな仕組みがあるのか?
第10章 ビッグデータ、AI、ビッグクエスチョン

「AIの第一人者松尾豊氏が解説をしているからといって、AIの本ではありません。著者のパールはAIの研究者として著名だったようで、松尾氏も引用するように、穏やかなAIコミュニティを離れて、嵐の吹き荒れる統計学の海へ向かったようです(p.205)。では、統計学の本かというと、そうでもありません。一種の因果哲学といっていいのでしょうが、18世紀スコットランドの経験主義哲学者デヴィッド・ヒュームや、2001年に亡くなった分析哲学者デヴィッド・ルイスの名は登場するものの(p.39など)、彼らの延長線上にあるとはいえません。むしろ、近代統計学の創始者であるフランシス・ゴルトンやカール・ピアソンの流れにある因果推論の歴史書ないし哲学書といえるでしょう。」


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