
炸裂する悟性。
溶解する理性。
錯綜する感性。
80代で執筆された奇跡の短編14編。
筒井ワールドは今なお進化する。
あらすじ紹介不能の、ジャジーな衝撃作「漸然山脈」。
秋刀魚絶滅後の凄惨極まるディストピア「白笑疑」。
著者自身が忘れがたい「死」にまつわる思念をハイデガー哲学に寄り添いつつ語り、深夜のディスクジョッキーとして名曲を紹介する「ダークナイト・ミッドナイト」。
世界を震撼させる巨大詐欺を仕掛けるのに作家の叡智を結集させるとしたら、どんな作家を集めるべきか、「ニューシネマ『バブルの塔』」。
狂おしい気持ちで俳優を目指したあの時代の名画を振り返る「一九五五年二十歳」。
母の遺品の櫛や笄(こうがい)を早く売ってしまえという妻だったが、3万円が30万円に、30万円が300万円に……。
衝撃のラストで人間の本性を暴き出す掌編「花魁櫛」。
世界中を震撼させたコロナ禍の拡がりゆく猛威を写し取った表題作「ジャックポット」。
夢に出てきた息子、伸輔氏との心の交流を描いて読む者に滂沱の涙を誘う名編「川のほとり」。
八十有余年にわたって作家の大脳皮質に染みついた言葉と感情と思考が踊り狂い溢れ出た、普通じゃありえない傑作14編。
筒井 康隆
1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。
「『普通に良い。』
『さあ!「筒井康隆」の最新刊だよ!
抜群に面白いよ!
異常。以上。』『言葉による芸術に触れた、という読後感でした。』」
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