年々看護師は増えています。
そこで疑問が出てくるのですが、これだけ看護師が増えているのにいつまで経っても看護師不足と言われているのはどうしてなのでしょうか。
これには看護師をとりまく様々な問題があるのです。
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高い看護師の離職率
日本の人口が1億2800万人として、看護師が102万人いるということですから、およそ100人に一人が看護師に当たる計算になります。
年々看護師は増加傾向にあることが調査結果からも鮮明に表れているのです。
それでも看護師の不足というのは解決しているようには見えません。
それはどうしてでしょうか。多くの人が疑問に思っていて、それでも答えははっきりと出てくるものです。
言わずもがな、なのですが、それは看護師の高い離職率が大きな原因となっています。
日本看護協会の行った調査では看護師の離職率は10%ということです。
さらに看護師の免許を持っていながら看護師の職に就いていない人は全国に55万人いるとされています。
新人看護師のほぼすべてが一度は病院勤めをするということですから、この多さは特筆に値するといえます。
もっとも定年退職をした人も含まれている数字ですから、就業年齢ということになると人数はかなり減ることになると思います。
看護師を辞めて後悔したこと
看護師という仕事が向いていないと思う人は、看護師を辞めても後悔することはありません。
後悔するということは看護師としての仕事に未練があるからでしょう。
もっともそうとばかりは言えない問題もあるのです。
それは収入面です。
若い20歳代でも同年齢で看護師と一般のOLでは年収で約10%看護師のほうが収入が多いとされています。
実際には看護師には夜勤手当などさまざまな手当が付きますから、OLと比較しても平均年収はもっと差が広がっているとみていいでしょう。
看護師を辞めてしまうと、逆にほかにこれといったスキルがありませんから、一般の会社に就職するにもハンデが有る状態からのスタートになります。
キャリア形成を考えるとできるだけ若いときの転職がいいのですが、これが30歳以降となると中年男性がリストラにあって再就職先がないのと同じ状態になる恐れがあるのです。
ですから、収入面やさらには就職先が無いということで看護師を辞めて後悔する人が多いのです。
看護師になるために努力したことが・・
看護師になるためには看護学校で2年から3年、看護大学では4年の専門教育を受けることになります。さらに国家試験にパスしなければ看護師になることはできません。
国家試験の合格率は90%以上と高い合格率になっているので看護師になるのは易しいという意見もありますが、そのために数年かけて勉強しているのです。
そのように努力して看護師になって、自分に合わないから辞めてしまったということで後悔する人も少なくないのです。
確かに看護師と全く関係のない職種に就いたのなら、それまでの看護師としてのキャリアは無駄になると考えがちです。
しかし、社会人としてのキャリアが色褪せることはありません。
看護師として培った経験はどこの世界でも役立つことでしょう。
ですから、後悔することなく自分の人生を突き進んで欲しいものです。
まとめ
看護師の免許を持ちながら看護師の職に就いていない人はかなりの人数にのぼるようです。
病院では看護師の配置人数によって病院の入院基本料収入が異なることから、なんとかして看護師の数を増やそうと躍起になっている面もあります。
そういった面でも看護師はこれからも売り手市場の職種で有り続けることから、いつでも看護師としてカムバックしましょう。