親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。
母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。
偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。
しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸けて戦地に飛び立つ運命だった――。
のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。
涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。/汐見夏衛
あらすじから結末は予想ができた。
当時の理不尽さや歪さに百合と同じく憤りを感じたし、わかっていても結末には涙。 でも特殊な体験を通して百合の成長も見られ、ただ悲しいだけの物語じゃない清々しい読後感だった。#読了 pic.twitter.com/ddLVAJa3zY— ホーランドロップ (@irrespo40164523) August 5, 2021
「戦争を賛美しているつもりはないですが、特攻に対してテロ行為と一緒にしている人がいます。あるいは、そういった人たちがいたこと、戦争があったことすら知らない人も中にはいます。
当たり前の生活があること。できること。
愛する人たちを守るために散っていった彼らを忘れてはいけないと強く感じます。同じことを繰り返さないために。理不尽に命が奪われないために。
特攻隊員の手紙では、喜んで出撃していることが書かれていますが、
本心は違う。死ぬのは怖い。生きたい。ましてや、特攻隊員は若い人が多いことでも知られています。私は今22歳ですが、私よりも若い人や同年代が多いことにショックを受けました。
戦争を知らない人に読んでもらいたい。若い人に読んでもらいたい。
そんな小説です。」「読み始めた感じは、よくあるストーリーと思い読んでいましたが、展開が面白いと思いました。
私自身は3回泣けました。最後の展開は、想像していなかった展開で満足した一冊となりました。
子供の夏の課題図書として購入しましたが、中高生の子供を持つ親子さんなどにもお薦めしたい一冊です。」「凄く良い物語でした。
私自身は涙を流すまではいきませんでしたが、とても心に響いた作品でした。
改めて戦争の悲惨さを感じることができました。
現代に生きる私たちがいかに幸せであるか、私たちにとっては歴史の一部という認識のある、戦争を、今一度考えるきっかけになると思います。
恋愛要素もありますが、恋愛モノが苦手な人でも抵抗なく読める作品かと思います。
是非たくさんの人に読んでもらいたいです。」
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