
古くからの言い伝えを調べる伝説収集家との出会いが、大切な人を失った百絵の未来を変えていく――。
人にしかできない癒しと再生の物語が優しく胸に響きます。
マルサン書店サントムーン店 原田里子さん
【著者より】
「こだま」は「木霊」と書きます。
森の中に反響する音に、昔の人は木々の魂を感じたのでしょうか。
現代でも、御神木や謂れのある木など、大切に守られています。
日常のそばに、伝説は意外とあふれているのではないでしょうか。
伝説収集家の賀見社と、現実的な感覚の百絵、二人のやりとりも読みどころです。
どうして賀見社が伝説を集めるのか、身近な伝説に触れ百絵が何を得るのか、ぜひお楽しみください。

【あらすじ】
路地裏にひっそりとたたずむ「喫茶こだま」で働き始めた百絵。
雇い主の賀見社は、古くからの言い伝えを調べる「伝説収集家」なのだという。
姉の魂を連れていった井戸の神さま、
切ってはいけない呪われた木の秘密――。
賀見社のもとに舞い込むのはこの世の理では解くことのできない謎ばかり。
思いがけず彼を手伝うことになった百絵だが、
すべては、自らの切ない過去につながっていき――。
奇跡に満ちた救いの物語が、あなたの心にこだまする。
【目次】
1 幸せの香
2 水を染める色は
3 木々の声音
4 柳の下に眠る
5 神隠しの山
著者について
三重県生れ。三重大学卒業。1997年、『パラダイス ルネッサンス―楽園再生―』で集英社ロマン大賞に佳作入選しデビュー。他著書に「伯爵と妖精」シリーズ、「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『木もれ日を縫う』『額装師の祈り 奥野夏樹のデザインノート』『まよなかの青空』『めぐり逢いサンドイッチ』『神さまのいうとおり』『あかずの扉の鍵貸します』などがある。
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