こころに響く方丈記 鴨長明さんの弾き語り 木村耕一(著)、黒澤葵(イラスト) 1万年堂出版 (2018/3/13)

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」

誰もが知っている有名な『方丈記』を、大きな文字で、分かりやすく意訳しました。

鴨長明といえば「世捨て人」というのが一般的なイメージですが、実は、琵琶と琴を愛する一流のミュージシャンであり、和歌の名人でもありました。

不幸や災難に遭い、失敗と挫折を繰り返しながらも、前向きに、強く生きた長明の名文には、生きるヒントが満載です。

時代背景もよく分かる解説付き。

京の都を描いた美しいイラスト、心が洗われる写真と共に、800年もの間、読み継がれてきた名作古典を、存分に堪能できる1冊です。

(主な内容)
第1章 川の流れのように
1 川の流れのように、幸せも、悲しみも、時とともに過ぎていきます
2 私たちは願いどおりに、幸せになれるでしょうか
3 ああ、人間は、どこから来て、どこへ去っていくのでしょうか

第2章 ある日、突然
4 火災が発生すると、家も財産も、灰になってしまう
5 竜巻に襲われると、全て破壊され、空中へ飛ばされる
6 政治家、権力者の横暴が、社会を大混乱に
7 二年続けて大飢饉に。宝物より、米が高くなる
8 恐ろしい中でも、最も恐ろしいのは地震である

第3章 とかく、人の世は、住みにくい
9 いったい、どこに住んだら、ほんのしばらくでも、心が休まるのでしょうか

第4章 自然の中で、悠々と暮らす
10 「なんて私は、不運なのだろう……」 五十歳で出家を決意
11 理想的な住まい、移動式の「方丈庵」を造る
12 都の南東、日野山へ。阿弥陀如来に、一心に向かう生活
13 ホトトギスやセミの鳴き声にも、世の無常を知らされる
14 一人で演奏し、一人で歌い、我が心を慰め、楽しむ日々
15 山の中での生活は、四季折々の楽しさがある

第5章 形ではなく心を見つめる
16 ヤドカリの教訓 危険なことを、危険と知って対処する
17 貧しく、粗末な生活でも、心は満たされている
18 幸せになれるか、どうかは、「心」一つで決まる
19 魚が水の中にすむ心は、魚でないと分からない
20 一生を謙虚に反省し、前向きに進んでいく

◆ 京都へ行こう! 方丈庵を訪ねて
(現地ルポ)大きな石の上に、方丈庵があったって、本当ですか?

◆ ラストは、長明さんの弾き語り
(鴨長明さんにインタビュー)
・長明さんは、日本の、レオナルド・ダ・ヴィンチみたいですね
・「方丈庵は、日本の美の極致」ドイツの建築家が絶賛
・「震災の記憶が風化しないように……」とは、何を、どのように心がけることなのか
・無常を知らされると、本当の幸せを、前向きに探し始める

◆『方丈記』原文

「原文では解釈しきれない私には大変読みやすい、良い本です。また挿絵の写真や絵柄がとても美しくて、感動しました。自己啓発の本をたまに買いあさっては知人に譲りますが、この蔵書は大切に保管したい書物です。」

「無常な世の中、長明さんのようにゆらりと生きたい。読んでいて、心がスッキリする名文。また、アンケートを送ったら届いた記念品のハガキが気に入った(^^)」

「抜群に読み易い文章。そして、豊富な写真とカラーイラストはタイム・テレビ的な効果をもたらしています。」


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