空の轍と大地の雲と 山田深夜 (著) 双葉社 (2021/1/20)

自衛官だった伯父に憧れ陸上自衛隊に入隊した道畑直也。

自衛隊の現実に幻滅し除隊を決めた直後、東日本大震災が起きる。

何も出来ずに除隊した後ろめたさを抱える直也は、かつて伯父と交流のあった風間という男を訪ねて北海道へと向かう。

未曾有の大震災で災害派遣に行けなかった元自衛官の成長を描く長編青春小説。

「なんだか毎回、山田深夜の小説に星5つを付けているような気がするが、好きなものは好きなのだからしょうがない。ファンの期待を決して裏切らない、職人気質の作家さんなのである。
東日本大震災、自衛隊の退職、北海道の旅。苦悩を抱えた青年が、一期一会のふれあいの中で得た答えとは……。
静かに沸き上がる爽やかな感動が、心を浄化してくれる物語。
今回は幻想的なタイトルにふさわしい表紙イラストも良い。本書を手にしたら、ぜひとも外して広げてみていただきたい。
内容については、双葉社web文芸マガジン・カラフルにて本作の第一話が公開されているので、気になる方はぜひ。必ず続きが読みたくなるはず。
最後に、豆知識として自衛隊独特の階級を。
2士→1士→士長→3曹→2曹→1曹→曹長→准尉→3尉→2尉→1尉→3佐→2佐→1佐→将補→将」


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