国鉄「日本最大の企業」の栄光と崩壊 石井幸孝 (著) 中央公論新社 (2022/8/22) 1,210円

1949年に設立された公共企業体・国鉄は、復興半ばの不十分な設備で旅客・貨物を一手に運び、戦後の高度経済成長を支えた。

まさに、「鉄道は国家なり」であった。

しかし交通手段の多様化によりシェアは低下、自立的な経営もままならず、赤字は雪だるま式に増え、労使関係も悪化、1987年に分割民営化された。

少子化、コロナ禍のいま、鉄道は再び危機に瀕している。国鉄の歴史に何を学ぶべきか、元JR九州社長が語る。

「単なる回顧録にとどまらず、昨今のコロナ渦による鉄道業界の将来も見据え、様々な観点から今後の鉄道業界について提言をしており、お勧めできる一冊である。新書でこの内容が読めるとはいい意味で予想を裏切られた。」

「膨大な資料をベースとして著者自身も技術者からJR九州社長になるまでの国鉄、JRの問題点を詳細に説明。日本における鉄道事業の歴史を解説。読み応え十分。」

「単なる歴史回顧のみならず、将来の鉄道の在り方を建設的な視点で書かれており、大いに勉強になった。」


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