性と芸術 会田誠 (著) 幻冬舎 (2022/7/21) 1,760円

日本の現代美術史上、最大の問題作、「犬」は、なぜ描かれたのか?

作者自らによる全解説。これは「ほぼ遺書」である。

「もちろん分かっている――美術作品の解説なんて作者本人はしない方がいいことは。
だからこんな悪趣味は一生にこれ一度きりとする。
本来無言の佇まいが良しとされる美術作品に言葉を喋らせたら――いったんそれを許可してしまったら――たった一作でもこれくらい饒舌になるという、最悪のサンプルをお見せしよう。ついてこれる人だけついてきてくれればいい。」(本文より)

日本を代表する現代美術家会田誠の23歳の作品「犬」は、2012年の森美術館展覧会での撤去抗議はじめ、これまでさまざまに波紋を呼んできた。

その存在の理由を自らの言葉で率直に綴る。人間と表現をめぐる真摯な問い。

(目次)
I 芸術 『犬』全解説
II 性 「色ざんげ」が書けなくて

著者について
会田誠
美術家。1965年新潟県生まれ。91年東京藝術大学大学院美術研究科修了。93年、レントゲン藝術研究所で開催された展覧会『フォーチューンズ』でデビュー。美少女から戦争画までさまざまな主題を、日本社会への痛烈な批評性とともに提示する。表現領域は、絵画、写真、立体、パフォーマンス、インスタレーション、小説やエッセイ、マンガなど多岐にわたる。国内外の展覧会に多数参加。小説『青春と変態』(ちくま文庫)、『げいさい』(文藝春秋)、エッセイ『カリコリせんとや生まれけむ』『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』(ともに幻冬舎文庫)などの著書がある。


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