私たち、何を、どこに向かって、頑張ればいいの──?
亜希と茗子の唯一の共通点は育児ブログを覗くこと。
一人は、親しみを持って。一人は、憎しみを抱えて。
ある日、ブログ執筆者が失踪したことをきっかけに、二人の人生は交わり、思いがけない地平へと向かう。
自分だけの光が見つかる、心震える物語。
「気づいたら、子供の話しかできない人間になっていた」
亜希(35) 妊娠を告げた派遣先で雇い止めにあい、現在育休中で求職中。
一歳の息子の保育園を探しているが、無職のためハードルは高い。
「何かを得たのに、何も失わずにいられると思っているなんて図々しいにも程がある」
茗子(37) 過去、後輩にマタハラで訴えられてから「若い女子」が苦手。
妊娠した同僚の仕事のフォローが辛い。
新刊『見つけたいのは、光。』の装画はagoeraさん、装丁は名久井直子さんが、手掛けてくださいました。書きながら私の頭に常にほわんとあったイメージを、そう!これです!と叫びたくなるぐらい的確に表現してくださいました。とてもとても気に入っています。 pic.twitter.com/8UShX09OL2
— 飛鳥井千砂 (@chisalatte) July 21, 2022
著者について
1979年生まれ。愛知県出身。2005年「はるがいったら」で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。著書に「タイニータイニーハッピー」「女の子は、明日も。」などがある。
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