見つけたいのは、光 飛鳥井千砂 (著) 幻冬舎 (2022/7/21) 1,870円

私たち、何を、どこに向かって、頑張ればいいの──?

亜希と茗子の唯一の共通点は育児ブログを覗くこと。

一人は、親しみを持って。一人は、憎しみを抱えて。

ある日、ブログ執筆者が失踪したことをきっかけに、二人の人生は交わり、思いがけない地平へと向かう。

自分だけの光が見つかる、心震える物語。

「気づいたら、子供の話しかできない人間になっていた」

亜希(35) 妊娠を告げた派遣先で雇い止めにあい、現在育休中で求職中。

一歳の息子の保育園を探しているが、無職のためハードルは高い。

「何かを得たのに、何も失わずにいられると思っているなんて図々しいにも程がある」

茗子(37) 過去、後輩にマタハラで訴えられてから「若い女子」が苦手。

妊娠した同僚の仕事のフォローが辛い。

著者について
1979年生まれ。愛知県出身。2005年「はるがいったら」で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。著書に「タイニータイニーハッピー」「女の子は、明日も。」などがある。


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