子のない夫婦とネコ 群ようこ(著) 幻冬舎 (2021/9/16) 1,650円

これまでも、ネコをはじめたくさんの動物たちについてエッセイや小説で書いてきた群ようこさんが、「老いとペット」をテーマに描く連作小説。

歳を重ねて、イヌやネコたちと暮らすのは、もちろん喜びだけじゃなく、切ない別れもある。

でも、やっぱり、一緒がいいよね、と思わせてくれる、笑ってじわっとくる5編。

「子のない夫婦とネコ」
ネコ好きのツヨシとの結婚と同時に、白黒柄の子ネコ・トン子ちゃんとの生活が始まったモトコ。
子供はできなかったが、途中キジトラのスケちゃん、ぶち柄のカクちゃんも加わって、幸せに暮らしていた。
けれどトン子ちゃんも老いていき……。

「老母と五匹のおネコさま」
70歳で突然夫に先立たれた母が、子ネコを5匹も飼い出した。
娘のユミコは一人で世話できるのか、お金はあるのか心配するが、母はかなりのへそくりを貯めていた。
子ネコたちを溺愛する母を見て、まあいいかとユミコは脱力するのだった。

「歳の差夫婦とイヌとネコ」
サトコの夫・オサムは、18歳年下の心優しい動物好き。
2人は縁あってイヌのタロウとネコのハナコを引き取ることになった。
家族4人の生活は楽しいが、動物たちを愛するあまり、ちょっとしたことで涙を流す夫が玉に瑕で……。

ほか、「男やもめとイヌ」「中年姉妹とネコ」。


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