コロッサスの鉤爪 貴志祐介(著) KADOKAWA (2020/11/21)

何者かに海中深くに引きずり込まれた元ダイバー。

無残な遺体には鉤爪で付けられたかのような不審な傷が残されていた。

現場はソナーで監視され、誰も近づけないはずの“音の密室”。

事件の調査依頼を引き受けた、防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、大海原に隠された謎に挑む! (「コロッサスの鉤爪」)。

表題作ほか計2編収録。

『ミステリークロック』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。

本書は、単行本『ミステリークロック』収録の4篇のうち、「鏡の国の殺人」「コロッサスの鉤爪」の2篇を分冊して文庫化したものです。

他の「ゆるやかな自殺」「ミステリークロック」は、同時に発売された文庫『ミステリークロック』に収録されています。

「貴志先生的に今短編集で一番出来が良いらしく、周りの評判もいい感じですが個人的にはクロックの方が好きかなと。
というかそんな便利アイテムが存在すると分かってたら密室崩しなんか簡単だろというキーアイテムが後半ポンと出てくるのは如何なものかと思いますがトリックのわかり易さと人物関係の煩雑さのバランスがいいのでおすすめだとは思います。
総評として一般レベルではかなり読み応えのある一冊だと思いました。
(あの貴志先生の作品に”一般レベルでは”と注釈をつけることになるのはちょっと複雑ですが)
とりあえず、その辺に平積みされてる700円の文庫を2冊買うよりはこれ一冊買ったほうが遥かに得なんじゃないかと思います。」

「コロッサスの鉤爪◎
これは面白い。冒頭のザッピングから正体不明の影が登場するシーンは、まるでゴジラの登場シーンのようである。また、各専門家にアプローチしていくのもワクワクする。沖縄や小笠原諸島など、ミステリーではあまり見ない爽やかなロケーションも良かった。最後の犯人の独白もいい。」


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