世界史の分岐点 橋爪大三郎、佐藤優(著)  SBクリエイティブ (2022/1/6) 990円

激変する新世界秩序の読み方

予測の先の新時代に備えよ!

近いうちに、「世界史の分岐点」が訪れる。日本も世界も、その激動に呑み込まれるだろう。

避けることはできない。

本書は、それがどんなものか、なぜ起こるのか、詳しく論じている。ビジネスにたずさわる人びとも、市井の人びとも、その備えをしたほうがよい――(「まえがき」より)経済、科学技術、軍事、文明……「知の巨人」が語りつくす、新しい時代を読み解く針路。

第1章 経済の分岐点
――「アメリカ一極構造」が終わり、世界が多極化する

第2章 科学技術の分岐点
――人類の叡智が、新しい世界を創造する

第3章 軍事の分岐点
――米中衝突で、世界の勢力図が塗り替わる

第4章 文明の分岐点
――旧大陸の帝国が、覇権国の座を奪う

著者について
橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう)
1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に、『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、共著に、『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

佐藤 優(さとう・まさる)
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月執行猶予付有罪確定。2013年6月、執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『人をつくる読書術』(青春出版社)、『勉強法教養講座「情報分析とは何か」』(角川新書)、『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社)、『調べる技術 書く技術』(SB新書)など、多数の著書がある。

「新刊が届いたので手に取って読みはじめたら、一気に読んでしまった。橋爪大三郎さんは、中国問題(台湾侵攻)の確率が高いと考えているためか、最近の本は戦争論などに言及することが多い。本書でもっとも参考になったことは、佐藤優さんの認識として紹介された外務省という役所の位置付けと性格だ。」

「佐藤優氏の「対談もの」は相手の専門性の幅の広さや深さとの組合せの妙が感じられて毎回楽しみにしている。今回の橋本大三郎氏は対談を前に「経済」「科学技術」「軍事」「文明」というテーマに対して、トピックスを整理して、Briefingを行ったという。同氏が色々な材料を揃えて「知の巨人」たる佐藤氏の引き出しから多くのものを引き出そうとする「球出し」も素晴らしく、それに応える佐藤氏の引き出しの深さもお馴染みの通りである。」

「これからの世界について、「経済」「科学技術」「軍事」「文明」という四つのキーワードで中長期的な展望をしている、興味深い対談集である。 全体を読んでみて、我が国がいかに他国にあらゆる面で後れをとっているかという危機感がひしひしと伝わってくる。そして、その対処法として、教育の重要性を両者が挙げていることは至極真っ当なことだと思った。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事