新央出版の編集者・葛城梨帆の元に突然、原稿が届く。
それは以前新人賞で落選した志村多恵からのもので、学生時代の友人が時を経て再会するところから物語は始まっていた。
立場の違う二人の会話はすれ違い、次第に殺意が募っていく。
「いっそのこと、最後にこの女を殺してやろうか」――。
そんな物語の女たちの苦境に思いを馳せるうち、梨帆自身も忘れられない出来事と原稿内容がリンクし始める……。
私たちのシスターフッドがここにある、著者渾身のミステリー。
大手町子のおすすめ小説、本日は葉真中顕さんの「ロング・アフタヌーン」です。読売新聞オンラインの連載が書籍になりました。読み進めていくうちに「この先はどうなってしまうのだろう?」と引き込まれた作品です。装丁も素敵です! pic.twitter.com/xgecC73DHR
— 紀伊國屋書店大手町ビル店 (@Kino_Otemachi) March 10, 2022
著者について
葉真中顕
1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。2019年『凍てつく太陽』で第21回大藪春彦賞、第72回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。
|