ラブカは静かに弓を持つ 安壇美緒 (著) 集英社 (2025/5/20) 902円

武器はチェロ。

潜入先は音楽教室。

傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。

大反響を巻き起こした、心震える“スパイ×音楽”小説!

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。

ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。

目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。

橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。

師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。

深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。
暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました。
限られた文字数では、語りきることなどできません。
この物語はこう紡がれ、奏でられるしかなかったのだと、心から感じました。
まだずっと、余韻が残響のように、自分の中で鳴り続けています。
――斉藤壮馬さん(声優)

その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。
内向的な青年の冷めた視線に映し出された世界が、次第にみずみずしく光に満ちた世界に変わっていく。
たとえその前提が裏切り行為であったにしても。
――篠田節子さん(作家)

優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。
嘘を重ねる主人公にこうまで味方したくなるのは、
書き手の筆に嘘がないからだろう。
〈音楽の力〉によって結びつき回復してゆく人々を、
〈言葉の力〉で描ききった希有な小説。
――村山由佳さん(作家)

<文庫版限定!>
・単行本未収録スピンオフ短編「音色と素性」収録!
・声優・斉藤壮馬さんの朗読(購入者&期間限定)&解説付き!(紙版限定)

【2023年本屋大賞第2位】
【第25回大藪春彦賞受賞】
【第6回未来屋小説大賞第1位】
【第44回吉川英治文学新人賞候補】
【第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出】

【著者略歴】
安壇 美緒 (あだん・みお)

1986年、北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2017年、『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。20年、北海道の中高一貫の女子校を舞台にした青春長編『金木犀とメテオラ』を刊行。22年、『ラブカは静かに弓を持つ』で第6回未来屋小説大賞第1位選出。23年、同作で第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞第2位選出、第44回吉川英治文学新人賞候補、第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出。

「読みたいと思いながら積読本になっていた作品をようやく手に取る。読み始めると止まらないくらい面白い。作中にでてくる曲を聴いてみたくなる。久しぶりに一気読みした作品です。」

「音楽教室に潜入するという設定、主人公の気持ちの変化がとても面白かったです。音楽や趣味、人との触れ合いの良いところが感じられるのも素敵でした。最後のところは感動ものです。」

「全編、音楽が流れているような、心地よい文体。終わり方も好きでした。チェロの音が聴きたくなりました。」


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