ママがもうこの世界にいなくても 遠藤和 (著) 小学館 (2021/12/1) 1,650円

1才の娘と、夫に遺した「愛」の記録

21才でステージ4の大腸がんと宣告。

それでも22才で結婚、「どうしても子供 がほしい」と抗がん剤を止め、23才で出産。

21年9月に24才で亡くなった遠藤和(のどか)さんの、生と死を見つめた日記。

<もう、3年のうち2年半が経過した。余命は統計。私は大丈夫。>(本文の日記より)

遠藤和(のどか)さんがステージ4の大腸がんを宣告されたのは、21才のときだった。

当時交際中だった将一さんには「私、がんだった」と告げた。

将一さんは「絶対、別れない」と応じた。

22才で結婚式を挙げた。

その様子は、『笑ってコラえて』(日本テレビ系)の「結婚式の旅」というコーナーで放送され、大きな反響を呼んだ。

子供がどうしても欲しかった。

抗がん剤を止めなければいけない。

それでも「絶対後悔する。死んでも死にきれないよ」と将一さんを説得した。

<はじめて胎動を感じた。私、ママだよ。2~3か月後には、もう会えるね>

23才で長女を出産した。

21年5月、病院で余命は数週間と宣告された。

家に帰った。

「それでも人生でいまが一番しあわせ」と家族3人と猫1匹の、愛しき日々を送った。

21年9月、24才の若さで亡くなった。

和さんが亡くなる10日前まで、生と死を見つめて書き続けた日記。

それは、1才の娘と、夫に遺した「愛」の記録。

「「愛」。この本を読んでいる最中、ずっと心に浮かんでいた言葉です。自分の最愛の人への愛。家族への愛。そして娘への愛。また、日記調の文章が癌との闘病生活の壮絶さを突きつけてきて、もし自分にこんな事があったらどうなってしまうのかと、とても考えさせられる内容です。今、自分の近くに居てくれている大切な人達と過ごす時間を今まで以上に大切にしていこうと思わせてくれる。そんな素敵な本です。」

「和さんという人を知れて、娘さんに命を繋いでくれてありがとう。
なぜか、自分自身が励まされ、これからの何気ない日々、家族との1日1日を大切に生きていく糧になる本です。」

「読んでいて涙が止まりませんでした。レビューとして言葉にする事は、とても難しいです。なぜなら、和さんが闘病中にも関わらず日記として私たち読者に残してくれた本書に書かれている事すべてが、あまりにも大きすぎて。家族・愛情・優しさ・強さ・姉妹・旦那様・結婚・妊娠・出産・娘さん・闘病・・・その他にも
たくさんの想いや苦悩が和さんの言葉で書かれています。」


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