初歩からのシャーロックホームズ 北原尚彦(著) 中央公論新社 (2020/11/6)

・華麗なるキャラクター
・ホームズが歩いた世界
・正典60篇の読み所、裏話
・真の作者コナン・ドイル
・ホームズ“二次創作”
・映像、マンガでの活躍

1887年、『緋色の研究』にて世に登場して以来、シャーロック・ホームズは、小説、コミック、映像、ゲームなどメディアの変遷に乗り、名探偵として世界中で親しまれてきました。

国と世代を越えて、どうしてこれほど人気を保ち続けているのでしょうか?

本書は、日本屈指の研究家がそんなホームズの謎に迫り、魅力を初歩から解説します。

マニアも楽しめる読み所とエピソードが満載、資料も入った永久保存版です。

これから読む人には最高の入り口となり、正典60篇を読み終えた人にはその後の指針たらんことを!

「北原尚彦氏によるオール・アバウト・シャーロック・ホームズといえるもので、コナンドイルによるシャーロック・ホームズの登場人物、活躍した舞台、時代背景、正典、パスティーシュ、パロディ、研究書、 映画、TV、コミッック、等の関連情報、さらには原作者のドイル等が、紹介、解説されています。初歩からのとサブタイトルにありますが、かなり詳細に書かれていて、普通のファンならこれ1冊で十分過ぎるのではないかなと思います。
今更ながらですが、ドイルは、ホームズものを全60作品残しているのですが、怪奇小説、ボクシング小説、SF、歴史小説でもかなり面白い作品を残しています。新潮文庫版が比較的入手しやすいと思いますから、興味のある方はどうぞ!また「シャーロック・ホームズの災難シャーロック」は、本書では、コナン・ドイルの遺族からクレームがついて絶版となっていますが、現在は容易に入手できるようになっています。」

「ここ10年程、BBC『シャーロック』を筆頭に映像、漫画、アニメ、ゲームなどでシャーロック・ホームズが登場することが顕著に増えている。しかし、ホームズに興味はあっても、原作を読んだことがない人、子ども向けのホームズしか読んだことのない人は意外に多いかもしれない。本書はそういうホームズ初心者向けの分かりやすく、しかも行き届いたガイドブックである。原作はどういう順番で読んだらよいのか、数ある翻訳のうちお勧めは何か、ホームズ、ワトソン、モリアーティなど登場人物の説明、舞台となったビクトリア朝とイギリスの歴史と地理、60事件のネタバレなしの簡単な紹介、作者コナン・ドイルの略伝、パロディやパスティーシュ、などが新書らしく簡潔明瞭に書かれている。これからホームズを読んでみたいという人には必見の本である。」

「本の性格上、やむを得ないが、総花的に幅広く解説している分、マニアックなホームズファンにとっては既知の情報が多く物足りない。ツイッターでお祭り状態になっているので釣られて買ってしまったのだが、図書館で借りて読めば十分だったというのが正直な感想。これからホームズを読み込もうという読者にとっては良い水先案内人になっていると思う。」


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