水底のスピカ 乾ルカ (著) 中央公論新社 (2022/10/7) 1,760円

その転校生は、クラス全員を圧倒し、敗北させた――

夏休み明け、北海道立白麗高校2年8組に、東京からひとりの転校生がやって来た。

汐谷美令――容姿端麗にして頭脳明晰。

完璧な彼女は学校中から注目を集めるが、些細な事からクラスで浮いた存在になってしまう……。

学校祭準備で美令と友人となった、クラスで孤高を演じる松島和奈。

そして美令が孤立する原因を作ってしまった、クラスのカースト上位である城之内更紗もまた、美令、和奈と深く関わってゆく。

それぞれ秘密を抱える三人が向かう先に待つものは、そして美令の「私、神様の見張り番をしているの」という言葉の意味とは……。

今、彼女たちの人生で、もっとも濃密な一年が始まった――。

誰もがあの時を思い出す、青春群像劇の傑作!

最高に美しいラストシーンを、ぜひご堪能ください!!

「今、私がひとりではないことが、奇跡なのだ――」


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