小川さゆり、宗教2世 小川さゆり (著) 小学館 (2023/3/7) 1,650円

旧統一教会の「教会長の娘」として生まれ、絶望の末に脱会した彼女は、なぜ両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか?

「被害者救済法案」成立の立役者となり、「宗教2世」のシンボルになった小川さゆりさんの覚悟の手記、緊急刊行!

〈家族の生活の中心だった統一教会を私はどうして信じるようになり、そしてなぜ脱会しようと思ったのか。

与えられた家族の価値観からどのように脱し、新たな家族を築く道を選んだのか。

この本のなかでこれから書いていくのは、私がなぜ、自分の顔を出して2世問題に取り組むに至ったかの半生です。〉(「はじめに」より)

貧困、いじめ、セクハラ、精神疾患、脱会、結婚、出産、そして告発――

「2世家族」で育った彼女が、壮絶な半生を綴る。

教会から妨害を受けても、両親から会見の中止を迫られても、自らの顔を出し、「宗教2世」の苦悩を発信し続けてきたのが小川さゆりさんです。

小川さんは0歳の子どもを育てるひとりの母親でありながら、「この苦しみはここで終わらせないといけない」と懸命に誠実に原稿を作り続け、この本を完成させました。

ここに書かれているのは、画一的な「宗教に染まった異様な家族風景」だけではありません。

自分の中心だった教会と両親の価値観から離れ、新たな生き方を自分で選択した彼女の生き方は、「人生の自己決定」という全ての人に共通したテーマを含んでいます。

老若男女、全ての人に読んでほしい一冊です。

「たいへん読み応えがありました。まず、著者に心から感謝を伝えたい。宗教二世のためのみならず、日本の未来のために、ご自身の受けてこられた経験を、使命感と勇気を持って表に立ち、戦っているお姿に感銘を受けました。あの記者会見の映像は印象的でしたが、その際のご自身の心の葛藤や、ご主人さまの深い愛の支えがあったことなど知ることができました。まさに今現在の戦っておられるお姿と、そしてその戦いを支えているのは、ご主人さまの愛、お子さまの愛、また著者自身のご両親への愛なのではないかと思わされました。単なる統一教会批判本ではありません。著者のまさに一生懸命に生きる姿が描かれていると感じました。私自身は宗教3世にあたり、我が子は4世になりますが、あらためて、しっかりと子どもたちと向き合って生きていきたいと思わされました。」

「小川さゆりさんのインタビューや生い立ちをこれまで見たりしていたので、すぐに読めました。
他の動画インタビューなどでは詳細に書かれていない部分はとても興味深く読みました。
宗教的な価値観と自分の中にある欲求との葛藤は、とても読み応えありました。
人の欲望はコントロールせねばならぬものですが。
それを自分で作り出せる人と、そうでない人は宗教に縋ってしまうのかもしれない…など、いろいろと考える材料になりました。」

「Kindle版で拝読しました。会見やメディアで語られてきた小川さんのお声が脳内再生されるような文体でスラスラと読み進められました。活字が苦手な方も非常に読みやすいと思います。一人でも多くの方に現状を知ってもらいたいという小川さんの熱意が伝わってきました。大変な苦悩を重ねても尚、ご両親との温かな思い出は残るという部分では自分も両親の事を思いながらうるっとしてしまいました。小川さんの魂がこもったこの一冊、宗教問題のみならず現代を生きる私たちも一歩を踏み出せば奇跡のような事は起きるんだと勇気づけられました。今後も応援しています!」


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