ぼくらは、まだ少し期待している 木地雅映子 (著) 中央公論新社 (2022/10/7) 2,035円

町田そのこ氏、おすすめ!

「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」

札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。

同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。

ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外の内容に驚き、思わず席を立ってしまう。

翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。

彼女はどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は……。

親に期待できなくても、人生を諦めなくていい――名作『氷の海のガレオン』『悦楽の園』の著者、10年ぶりの新作長篇。

【目次】
前口上
起 二○一三年七月中旬、北海道札幌市
承 二〇一三年七月下旬、埼玉県所沢市
転 二○一三年七月下旬~八月上旬、沖縄県那覇市~慶良間諸島
結 二○一三年十二月下旬、北海道札幌市
納め口上


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事