未来のドリル コロナが見せた日本の弱点 河合雅司(著) 講談社 (2021/6/16)

累計90万部超『未来の年表』シリーズ第4弾!

少子化はコロナ禍で18年も早まった!
日本の病巣である「社会の老化」を、以下のような「人口減少ドリル」で易しく学びましょう。

Q・次の空欄に当てはまる数字は?
現在、主な消費世代の●人に1人が高齢者
A.3 B.5 C.7

Q・次の空欄に当てはまる数字は?
2021年のダイヤ改正で、終電時刻が●分繰り上がった路線も
A.37分 B. 87分 C.137分

Q・次の文章の誤字を正してください。
2020年、573件もの介護時業者が消えた

Q・次の文章の誤字を正してください。
日本の労働生産性は、OACD加盟国37ヵ国中26位

Q・次の文章の誤字を正してください。
2030年、AIが進展しても64万人もの終業者不足に

問題文の内容はすべて、コロナ禍があぶり出した真実です。答えと詳しい解説は本文中に!

コロナ禍からの再興に手間取ることになれば、国家としての衰退の歩みはいよいよ早くなる。

国際マーケットどころか国内マーケットをも外国資本に奪われ、多くの日本企業が外国資本の手に渡り、国益を守れなくなることが懸念される。

人命が最優先であることは論を俟たないが、少子高齢社会が受けるダメージのリアルから目を背けることは許されない。

「社会の老化」を放置し続ければ、「未来の年表」は悪化の一途をたどる。

経済的困窮どころか、やがて国家の致命傷となる。

われわれは、ただ傍観し嘆いてはいられない。

「社会の老化」が進んでいることを前提として対応策を考えるしかない。

まずわれわれができることは、コロナ禍がもたらした変化を正しく理解し、「社会の老化」がそこにどうかかわったのかを知ることだ。そして、次の一手を考えることに尽きる。

――「はじめに」より

「少子高齢化と労働力不足、対策としての移民外国人、地方経済の死、エッセンスはよく纏まっておりファクトベースなので参考になります。最後の提言はイマイチですが。高齢者しばくのも若者優遇するのも裏表で、若者優遇だけ言えば多少聞こえは良いですよねと言った感じ。現実はもっと過酷で悲惨。」

「内容は興味深いのだが、数字の穴埋めや漢字のひらがな化が読みづらい。ドリルってそういう意味なんですね。普通の文でいいのに。」

「①豊富なデータを引用しながらコロナ禍ご日本社会の老化に拍車を掛ける実態を例証する。データブックとして最適である。
②コロナ禍が日本社会の少子高齢化に拍車を掛けることは間違いない。しかし、コロナ禍がなくても少子高齢化は確実に進行する。
③しかし、コロナ禍が日本社会の課題を浮き彫りにしたことも多い。平時には強いが、有事には脆弱な医療体制。法的規制が厳しく、開発が遅れる国産ワクチンの製造。特別定額給付金の給付の遅れやワクチン接種体制の遅れなど、全般的な行政手続きのでデジタル化の遅れ等。
④日本社会のデジテル化は行政機関のみならず、教育機関でも対応が遅れている。オンライン会議)オンライン授業も始まったばかりである。デジタル化はコロナ禍がなければ、もっと遅れていたであろう。
⑤コロナ禍が露呈した日本社会の課題を真摯に受け止め、課題解決に向けて早急に取り組まねばならない。最大の課題は、高齢化が日本社会の分断化・孤立化、貧困化を加速させることである。
本書から学ぶべきことは多い。
お勧めの一冊だ。」


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