室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界 清水克行(著、編集) 新潮社 (2021/6/17)

「日本人は温和」なんて大嘘!

強烈な個性がぶつかり合う、最も「日本らしくない」時代へようこそ。

後藤正文さん、赤江珠緒さん、楠木建さん推薦!

僧侶は武士を呪い殺し、農民は政界工作を企て、浮気された妻は相手の女を襲撃する――あなたたち、本当にご先祖様ですか?

数々の仰天エピソードから浮かび上がる中世の日本人は、実は凶暴でアナーキーだった!

想像の「斜め上」を行く、驚愕の日本史エッセイ。

「講義で学生にかみ砕いて説明するように書かれている本で、読みやすい。
半世紀近く前の昔、著名な歴史学者が高校の歴史の参考書に、過去の人々の生活がどうであったかなどは歴史学の対象ではないといったことを書いていたが、資料に基づき実証的に過去の人々がどのような価値観を持ち、行動原理を持っていたかを知らなければ歴史を理解することは出来ない事を、著者らの仕事はよく示している。
今となっては、外国人よりも理解しがたい過去の日本人について、これからもかみ砕いて我々素人に教えて欲しい。」

「日本人とは何か…という疑問や理想は誰しもが考え、何かしらのVisionを持っているだろう。本書は、それらの普遍的日本人像、つまり昔の日本人はこうだったから、現代の我々もかくあるべし、という思考を粉々に砕いてくれる。日本人だからこうでなければならない、日本人とはこういった性格(が理想)だ、とか考えがちであるが、そんなものは誤解であり虚構なのだ。日本人も歴史も文明も思想も、日々更新され同じ所に留まることはない、そんなことを教えてくれる面白い一冊です。」

「我々は何世紀か前の歴史はおろか、戦前の事すら理解が出来ていない。戦前の少年犯罪と言う著作で、現代特有の「キレやすい若者」と言うのが現代では無く戦前の若者が特段にキレやすかっと言われ。カッとなって刃物を出して相手を死傷させていたと言われている。
ほんの何十年前の歴史すら此れならば、何世紀の時間が経っているなら尚の事に誤りが跋扈していても不思議では無い。」


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