大東亜戦争の事件簿 隠された昭和史の真実 早坂隆(著) 扶桑社 (2021/7/16)

日本人なら知っておきたい……

出航した疎開船が魚雷攻撃を受け、命を失った多くの子供達。

終戦前後、壮絶な虐殺の対象とされた満洲や朝鮮半島で暮らしていた民間邦人。

歴史の転換点となった、その時には知られなかった事件の数々……戦後、敗戦国では数多くの人々が戦犯として裁かれた。

その一方で多くの庶民が戦勝国の〝戦争犯罪〟の被害者になったことや、戦時下で歴史を変えることになった重大事件の実態については、あまりにも知られていない。

歴史とは「事件の集積」である。一つの事件が次の事件を呼び、また別の事件を誘う。その「流れ」を的確に把握することが、奥行きのある多面的な歴史認識の醸成に?がる。

様々な事件の発生要因や経緯、その後の展開などを理解し、歴史へのまなざしを柔軟に広げていくことが肝要である。

歴史は常に複眼的に見なければならない。無論、いくつかの事件を恣意的にタブー視することなど、もってのほかである。

そのうえで大事なのは、先人たちへの鎮魂や哀悼の気持ちを穏やかに育んでいくことである。

この行為への共鳴なくして、「歴史を学ぶ」ということにはならないのではないか。

人間社会が保つべき温もりとは、そういった姿勢から湧き出ずるものであろう。

「「事件」から昭和史を学び直そうという一冊。
この本で扱われるのは、通州事件、オトポール事件、ゾルゲ事件、対馬丸事件、葛根廟事件など。比較的有名な事件から、ほとんど知られていない埋もれた事件まで、さまざま取り上げている。いずれも当事者の声を細かく取材しており、ルポとしての読み応えがある。いかに多くの日本人が、理不尽な事件によって犠牲になっているか。そんな事実を、この本は丁寧に教えてくれる。」

「歴史とは「事件の集積」である。一つの事件が次の事件を呼び、また別の事件を誘う。その「流れ」を的確に把握することが、奥行きのある多面的な歴史認識の醸成に?がる。様々な事件の発生要因や経緯、その後の展開などを理解し、歴史へのまなざしを柔軟に広げていくことが肝要である。
歴史は常に複眼的に見なければならない。無論、いくつかの事件を恣意的にタブー視することなど、もってのほかである。そのうえで大事なのは、先人たちへの鎮魂や哀悼の気持ちを穏やかに育んでいくことである。この行為への共鳴なくして、「歴史を学ぶ」ということにはならないのではないか。
人間社会が保つべき温もりとは、そういった姿勢から湧き出ずるものであろう。」


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