気がつけば40年間無職だった。 難波ふみ (著) 古書みつけ (2024/3/4) 1,650円

気がつけば○○シリーズ第3弾の主人公は、生まれてからこれまで一度も働いたことがない無職女性!

「私は40年間、一度も働いたことがない。」

中年無職女性が解き放った衝撃的な一文。

潔癖が過ぎるがゆえに自分の部屋に入ることができない、強迫性障害を患う女性の艱難辛苦、ほとばしる生き様を凝縮!

いじめ、不登校、潔癖症、父からの虐待……。
父「学校に行くと言え!」
母「死にたい? 一緒に死のうか?」
私「最終的に父を殺さなければいけない」
この家族、何が起きるか予測不能!!!!!!!

「神戸連続児童殺傷事件」の犯人と同じ14歳、地下鉄の駅でパニック→柱に頭を打ちつける、悪魔に憑かれた映画『エクソシスト』のリーガンのように暴れる、初体験はスリランカ人、父が自己破産して家との強制別離、平山夢明の『独白するユニバーサル横メルカトル』との出会い、障害年金の受け取り方、30歳年上の男性と援助交際?、仲良しの姉にも精神障害が、気になる我が家の家計簿公開、脳梗塞で倒れる父……etc.

次々に起きる事件や、飛び出す名言&迷言に、ページをめくる手が止まらない!

自分の部屋に入るためのルール

その手順が潔癖&厳格すぎて

自分の部屋に戻れない! ってどゆこと!?

暴力や言葉の暴力で否定され続けた10代、若さを生かすことなく無為に生を貪った20代、そんな日々を経ながら様々な精神疾患が発症した彼女は、30代に入ると、突如、「学校に行きたい」と考え始める。

親子ほどに年の離れた同級生たちと過ごす初めての楽しいスクールライフ。

仲間とのふれあい、文化祭や作文コンクールへの出場、遅れてきた青春は彼女の精神にどんな効果をもたらすのか――!?

「友だちがいないので友だちになってください」
「気がつけば29年間、処女だった。」
「やはり、30代就労経験なし、は大きなハンデなのだ」
「お前は苦労をしていないから若く見られるんだ」
「あのとき、本気で殴ってはいなかった」

貧困や介護が引き起こす親族間殺人だけでなく、インターネット社会化によって〝家族のカタチ〟が崩壊しつつある昨今、核家族すらままならない現代において、家族の在り方とはなんなのか? を提起する、祈りのノンフィクション!

無職で生き続けてきた後悔は拭いさることはできないが、とはいえ、本書が出版されることで、晴れて人生初の〝給料〟を手にすることになる作者・難波ふみ。

これにて40年間無職は打ち止めか!?

現代社会に〝生きづらさ〟を感じる全ての人に捧ぐ!

著者について
1983年 神奈川県生まれ、千葉県育ち。幼少期に父から受けた暴力がトラウマとなり、様々な精神障害を引き起こす。この世に生を受けてから一度も働いたことがない。第1回「気がつけば○○ノンフィクション賞」に応募、最終選考まで残る。応募当時は39歳だったため、タイトルを「39年間」から「40年間」に変更。本書発売年は、41歳の年となる。趣味は読書、好物は甘いもの。


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