わすれられないおくりもの スーザン・バーレイ (著), 小川仁央 (翻訳) 評論社 (1986/10/1) 1,320円

アナグマは、もの知りでかしこく、みんなからとてもたよりにされていた。

冬のはじめ、アナグマは死んだ。

かけがえのない友を失った悲しみで、みんなはどうしていいかわからない…。

友だちの素晴しさ、生きるためのちえやくふうを伝えあっていくことの大切さを語り、心にしみる感動をのこす絵本です。

水彩とペンで描かれるイラストが暖かい、スーザン・バーレイのデビュー作。イギリスでは最もなじみの深い動物のひとつであるアナグマを主人公にした本書は、「身近な人を失った悲しみを、どう乗り越えていくのか」ということをテーマにした絵本。
賢くて、いつもみんなに頼りにされているアナグマだが、冬が来る前に「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残して死んでしまった。悲しみにくれる森の動物たちは、それぞれがアナグマとの思い出を語り合ううちに、彼が宝物となるような知恵や工夫を残してくれたことに気付いていく。そして、春が来る頃には、アナグマのことは楽しい思い出へと変わっていった。

たかが子ども向けの絵本とあなどるなかれ。子どもたちに「死」について考えるチャンスを与え、すでに「死」を理解する大人にも静かで深い感動をもたらす。親しい人とのお別れを経験した方に、心を込めて贈りたくなる。(小山由絵)

「大切な人が無くなった時の向き合い方を優しく伝えてくれる絵本です。うちは3歳から読み聞かせましたが、5歳くらいからの方が良いかもです。」

「友人がお父様を亡くされました。温かな思い出として傍において欲しいとおもいプレゼントしました。」

「感動しました。淡い色合いのイラストにも心癒やされます。」


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