おっさんの掟 谷口真由美 (著) 小学館 (2022/2/1) 946円

ラグビー界、こんなハチャメチャやったんか

2022年1月に開幕したラグビー新リーグ。

その発足に向け中心的な役割を果たしていたのが、前年まで法人準備室長・審査委員長を務めた谷口真由美氏だ。

彼女はなぜ突如としてラグビー界を追われたのか、その秘された理由を明らかにする。

彼女が目にしたラグビー界は、男性中心主義、時代遅れな序列主義など「おっさん」的価値観が支配する、ダメな日本社会の縮図だった–。

<あなたの会社にも、こんな「おっさん」いませんか?>

  • 口癖は「みんなそう言っている」「昔からそうだ」
  • ITや新しい提案には「リスクが大きい」
  • ムラの長には絶対服従、部下や下請けには高圧的
  • 退職の日まで「勝ち逃げ」できれば、が本音
  • 部下の功績は自分の手柄。「アレオレ詐欺」の常習犯

川淵三郎氏(日本サッカー協会キャプテン)との特別対談も収録!

『サンデーモーニング』(TBS系)のコメンテーターとしてお馴染みの谷口真由美氏が、日本ラグビー協会理事として経験した驚愕の体験を明かします。

具体的な事例からニッポンの「おっさん社会」の問題点をえぐる本書は、令和版「失敗の本質」「タテ社会の人間関係」とも言える刺激的な論考となっています。

「あっという間に読み終わりました。感情論でなく、しっかりと事実をおさえて論旨を展開している筆者に拍手を送りたいです。掟に握りつぶされることなく、闘いの姿勢が一貫しているところが素晴らしいです。応援したいです。なーんか、ラグビーって変なのって思ってました。サブタイトルにもありますが、まさに平成・令和版の「失敗の本質」です。流石にここまでひどくはないけれど、でも、多くの大企業で起きていることそのままです。つまり、日本人って日露戦争の余韻に浸ったままでそこから成長していないんです。この本を自分ごととして、多くの経営者が悔い改めることから、日本の本当の回復・改善があるんだと思います。じゃないと、日本人の給与は安いまんまです。こんなに面白くて、こんなに売れてるのに、レビューがないのにもびっくりしました。部下を持つすべてのビジネスマンにおすすめです。」

「ラグビー界の古い体質は「失敗の本質」そのまま。谷口さんがRWCの裏で起きていたさまざまな「おっさんの掟」をオープンにしてくれたおかげで、そうそう、これだよ、と頷く若者や女性が数多くいると思います。日本各地でおっさんに潰されそうになっている人達を勇気付ける本です。」

「谷口さんがこのような「異議」を唱えなければ、ラグビー協会が変わることは永遠に無いでしょう。「公益財団法人」の名前の通り、「公益」を最重要として、身内だけの保守的な組織が変わることを祈ります。現状は保守的な高齢者ばかりであるからIT化やSNSを駆使した盛り上げもできていません。現状のリーグワンの客入りも非常に厳しいです。このままだと日本のラグビー界が潰されてしまいます。一刻も早く若返りを願います。我々のような一般人が声を上げる必要があります。」


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