86歳となった映画評論家・佐藤忠男氏が恋愛映画のみを論じた評論集
日本で映画が制作されるようになった明治期の終わりから、大正、昭和初期の恋愛映画
浄瑠璃、歌舞伎、講談などの旧劇と、新劇・新派劇、映画との違い
終戦直後のアメリカ映画の衝撃、日本映画の大きな変化、フランス・イタリアでつくられた映画など
制作された年代、国や地域など、そのときどきの文化的背景とともに「恋愛映画」を語りつくす
【発売中】佐藤忠男『恋愛映画小史』⇒ 86歳となった日本映画大学名誉学長・佐藤先生が恋愛映画のみを論じた評論集。大正・昭和初期を記した「第1章 日本で恋愛が危険思想だった頃」から「第6章 恋愛に厳しいイスラムの国々で」まで語りつくした308ページ。 pic.twitter.com/pvuB8XNc1Q
— 桜雲社 (@ownsha_info) July 20, 2017
目次より
第一章 日本で恋愛が危険思想だった頃
第二章 敗戦ととまどい
第三章 アメリカとヨーロッパからの声
第四章 現代日本の恋愛映画
第五章 東アジアの恋愛映画
第六章 恋愛に厳しいイスラムの国々で
「著者は数年前より映画大学で教鞭をとっておられる。その講義の下書きが本書のもとになっているという。今どきの学生に映画の魅力を語るときに恋愛映画を切り口にするのは良い方法だろう。それにしても映画はこうみるのかと教えられることばかり。50歳若かったらこの映画大学に入りたかった。また著者の文章がいい。中国映画が好きなので、ここで登場する2作品の文章を何度も読んだ。著者肩書に名誉学長とある。出版社が付けたのだろうが、著者の著書のほとんで読んできた小生には、この一点だけ違和感を覚えた。」
|